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カテゴリ:トルコの手工芸
チャルパナはトルコ語です。
でもトルコの人でもあまり馴染みがない単語かもしれません。 チャルパナ(テクニック)で作られた紐やベルトは目にしたことがある人でも紐状のものとしてのコロンという言い方をするぐらいでしょうか。 チャルパナは想像するにチャルプマック(ぶつかる、交差する)に由来する単語なのかと勝手に思っていますが、あとでちゃんと文献を読んでみることにします。 ※ちなみに古い革靴や皮革のパーツもチャルパナと言うそうです。 私たちがわかる言葉に直すと「カード織り」のことです。 道具は穴の空いたカードのみ! なんてお手軽な手工芸なんでしょう。 固定させるための機はあると便利ですが、なくても全く支障がありません。 紐の先をどんな手段でもよいので固定させる場所が2か所あればいいだけです。 一方を自分の身体に巻き付ける方法もありますね。 その肝心のカードですが、今回は厚紙で印刷所で作ってもらったものを使用しました。 (表側は思いっきり宣伝が入っていますので裏をご覧いただいています) 正方形で四隅にパンチを押してできた程度の穴が開いています。 カードは三角、六角、八角などもありますが、基本は四角と考えます。 長方形だったら長い辺、短い辺で方向の確認ができますが、正方形のため、4辺の方向がわかるように縁を4色で塗り分けています。 塗り分けの意味はやっていくうちに理解すると思います。 私が以前、ケレスの農村でチャルパナの最後の織り手と言われた女性宅で見たのがこちらの木製カード。 お父さんか旦那さんの手作りだったと覚えています。 年季が入っていい感じになっています。 カラカラとぶつかり合う音がとても素敵です。 木製の場合、木の種類はなんでもよいわけではなく材質を選ぶそうです。 そしてシルクなどの繊細な糸に適していたのが皮革製のカード。 たしかに木製では切れてしまいそうです。 牛革、水牛の皮革、ラクダの皮革などが主に使われたそうです。 そしてブルサではカラギョズと呼ばれる影絵芝居の人形作りの職人さんが手掛けたとのころ。 カラギョズと同じ状態に革をなめして加工してカットして穴を開けます。 日本のお友達に教えてもらった時に使ったものは厚紙で作られたものでした。 サイズはトルコで使ったものよりかなり大きく、私の手にはあまるぐらいです。 カードのサイズは使い慣れたものであれば特に規定はないように思いますが、両手で持てるサイズ感が扱いやすいかもしれませんね。 今回の厚紙製のカードはそういう意味で手頃でした。 試しにカラギョズ人形の職人さんに牛革でカードを作ってもらいました。 古いものをお手本に同じ大きさにしてもらったのですが、最初は紙のように真っすぐでないことと扱いにくいかなとも考えたのですが、カード間に適度な空間ができて、縁に糸が引っかからないように滑りやすくなっていれば意外といいのかなとも思いました。 丈夫さという点では厚紙はある程度使うと廃棄になりますので、皮革や木製の方が耐久性はありますね。 (続く) ------------------------------------------------------------------ YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ミフリ&アクチェ にほんブログ村 にほんブログ村 その他・全般ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 3, 2022 08:11:44 PM
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