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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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September 23, 2023
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私が住んでいるアパート周囲にはいわゆる野良猫ちゃんたちが暮している。
それは私がここに引っ越してくる前からで、トルコの野良生活する動物たちにも生きる権利を与える制度と一般的なトルコ人の思いやりのある気持ちのおかげとも言える。

アパートでは私以外にも野良ちゃんたちを可愛がり、水や餌を与えたり、中にはアパートの地下に潜りこまなくてもいいように、子猫たちが冬を過ごすための小屋を自費で買って設置する人もいた。隣接のアパートでも住人が建物の裏に子猫たちが隠れられる場所を作り、餌と水を与えている。さすがトルコだ、みんな優しいなあ・・・とか単純に考えていた。その頃は。

私が野良猫たちを気にするようになったきっかけは、まだヨタヨタ歩きの痩せっぽちの小さな子猫が大人の猫たちに混じって、必死に餌を獲得するために右往左往している姿を見かけるようになってからで、その子を何とか手なずけて、優先的に餌を食べられるようにしたことからだった。
その後も同様の小さな子猫がいて、その子にも餌を与えた。
その2匹が無事に成長し、生き延びてこれたことに感謝しつつ、もちろん小さい時から見ていたから懐いている分可愛い。私が餌をあげられない場合でも近所の誰かのところで餌を食べることができていることを知って安心したし、今日は他で食べてきてね、と声をかけることもあった。
ただ私には仕事の都合で動物を飼ってあげる環境がないため、敢えて名前を付けずにいた。



そんな日々の中で、ある時、どうやら猫が嫌いな住人の一人に、誰かが置いたらしい猫小屋を私が置いたと思っていたらしく、この小屋を裏におけとか、これも誰かが置いた子猫の入った段ボール箱をここに置くなどかせとか言われることがあった。もちろん反論したけれどこういうことはなんでもよそ者(外国人)のせいにするのだろうなと感じた。

しばらくして誰かがアパートの地下に蚤やダニが繁殖している、猫のせいだと言い出し、その間も色々あったのだが、どうやら私があちらこちらから野良猫たちを連れ込んで地下で飼育しているという話になっていたようだ。
言っちゃなんだけど、私は建物の中では餌を絶対与えなかったし、建物の中にも入れなかった。小屋を置いたこともないし、餌だって裏の方で誰にも邪魔にならないように与えていた。ゴミも持ち帰った。

それでも猫嫌いの2,3人が敷地内では野良猫に餌を与えないように決めたというので、それに従った。敷地外の道路で与えるようにした。
他の野良猫たちを可愛がっていた住人の一人はこの決定に反論して猫には罪はない、猫だって命あるものだから飢えるのはかわいそうだと話し合いをしたらしく、建物の裏手の庭の1か所で餌を与えてもいいことになり、そこにキャットフードと水を置いていた。
でもその餌や水ですら足で蹴散らす輩もいて、それを見るたびに気持ちが暗くなった。
その住人も同様だったと思う。ある時クルマに設置しているカメラでその現場を撮影したらしく犯人はわかっている。でも人として何も言わないでいたと今日、告白していた。

今日・・・と言うのは、実はある事件があった。
私が朝、出勤しようと思い夫と外に出ると、普段はドイツに暮らす出稼ぎ組のトルコ人の老夫婦と出くわした。そしていきなり「アパートの地下でネコを集めて飼っているのはお前なんだろ!?不衛生で汚い、すぐにやめろ!」と怒鳴られた。
この夫婦は以前も問題があって、自分たちがもしかしたらドイツで犬のような扱いを受けているせいなのか、とにかく外国人である私を標的にして何もこちらにミスのないことでわめく。
あまりにも酷い状況で、弟さんが私に頭を下げに来たこともある。

夫がすかさず「そんなことを誰が言っているんだ、本人を呼んで来い!とやり返すと、「アパートの住人全員がお前がやっているって言っている」と。
いったいどこの全員なのかわからないけれど、これは口から出まかせで事実ではないのが明らかなので、猫はアパ―トのドアの下から勝手に入り込めること、私たちは猫を連れてきていないし、餌はあげるけど、ルールを決めてから一切敷地内では餌を与えていないと反論した。

あとは上げ足取りが始まって「ほらっ!今、餌をあげているって言った!認めたじゃないか」とか始まって、阿保らしくなったけれど、彼らの頭の中では「私が外から猫を集めてきてアパートの地下に連れ込んで飼っている」という前提になっているので、何を説明しても理解しようとしない。

悪いけど、以前のように黙っている私ではない。
「アナタたちは猫が嫌いかもしれないけれど、野良猫にも命があって可愛がっている人たちもいる」
「私は猫が好きで4匹家で飼って面倒みている。獣医にも連れていく」
「それは飼い猫でしょ。でもトルコには野良猫にも生きる権利が保障されている。私も人として病気の子は獣医に連れていく」
「汚い猫が集まるから、餌をあげるな!」
「トルコでは公共の場では野良たちに餌や水をあげてもいいことになっている。私はアパートの敷地外で市の所有地であげているからアナタたちに文句言われる筋合いは一切ない。市は野良猫たちに餌をあげることを認めている。国も法律で認めている」

「関係ない、どこでだって餌を与えるな!」
「私に命令する権利がアナタたちにあるの?」

「私たちは4軒のアパ―トを持っている!」
「だから? 猫と何の関係があるの!? 私も4軒以上の不動産を持ってます!」

さらに女性は私に寄ってきた母猫めがけて、「石をぶつけても何も解決しない」という私の夫の制止を振り切って大きな石の欠片(20×15cm大)を持ち上げて背中に投げつけた。

沸騰した私を抑えて、夫が猫たちが建物にドアの隙間から勝手に入れるという現場を見せて、私が猫を地下に連れ込んでいないことを納得させたけれど、この一件はその後でアパートの共有のSNSに書き込んだ。

内容はあくまでやっていないことをやっているとアパート住人全員が言っていると言われたこと、侮辱的な言葉を投げつけられたこと、この人たちをありもしない嘘で焚きつけて言わせている張本人がいるだろうこと、最後には女性が大きな石を母猫の背中に投げつけて猫が痛がったことなどをお知らせした。

もちろん事情をわかっている人たちは私たちの味方であり、すぐに反論してくれたし、先述のように許可をとった猫の餌場すら荒らしている人がいることを告白していた。

もちろん、ここで言いたいのは猫好きな人たちだけでなく、毛嫌いしている人たちもいるので猫を可愛がれということではない。猫に餌を与えている人たちも住人の意見を聞いて従っているし、決まった以上はそれを邪魔するのはおかしいこと。
しかも全て外国人である私のせいにして済まそうという話。
でも私はそれも許す。それをやっている人は実は可哀そうな人で標的を作って人を見下すことでしか自己を守れないのだろう。

誰も指定の場所以外では餌を与えていないし、私は敷地外でしかあげていない。それで済んだ話でいいじゃない。
何を掘り起こして騒ぎを起こそうとしているのか、そしてどうして人の間を拗らせて不快にさせることに快感を覚える人がいるのか・・・。

こういう人に限って、自分は表には出て来ずに、他人を利用してやるんだよね。
そして状況が悪くなれば私は関係ないですって顔する。お決まりのパターン。

トルコでは新しい法律が出来て、現在でも野良天国なところに加えて、すごく簡単に言えば野良猫、野良犬たちに餌や水を与えてもいい権利が法で守られていて、それを様々な形で邪魔する人たちには罰則がある。ましてや今日のように何もしていない野良猫に大きな石をぶつける行為は訴えるのに該当するし、私たちに吐いた暴言も威圧して心理的な負担を与え権利を邪魔しようとしたことで罪になるそう。

もちろん次に同じことがあったら、普段は温厚派の私とは言え、遠慮なく出るべきところに出て訴えると釘も刺しておいた。
一瞬、興奮して怒り心頭になったけれど、よくよく考えたら(考えなくても)ひとかけらもこちらにミスがある話ではないので、逆に「日本人が地下に猫連れ込んで飼っている」と訴えてくれた方が、本人たちが罪に問われることになって早かったなあ・・・とか、今はあまりにものバカバカしさに笑さえ込み上げてくる。

石をぶつけられた母猫は、その後の様子で得に異常がないようだった。
しかし偉いとバッチリを食わされたものだ。これで人嫌いにならないといいけど・・・。

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オヤマニアの会の新刊本<第3回配本分予約受付け>のお知らせです。

初回、第2回配本分の予約はおかげ様で完売となりました。
お申込みを逃した方に第3回配本分の予約受付をしております。
国際送料負担なしの特典付き配本は今回が最後になります。

アイドゥンエフェオヤ(31点)、アイドゥン(15点)、キュタフュヤ(29点)、カスタモヌ(7点)、ブルサ(29点)、ナウルハン(13点)、エーゲ海地方(22点)など、トルコ各地の貴重なアンティ―クイーネオヤ146点を掲載しています。1目1目が見えるようにに撮影していますので骨董オヤの再現にも参考になるかと思います。

古いイーネオヤはトルコに来ても特定の博物館でしか見ることができません。
博物館レベルの個人所有のイーネオヤコレクションをまとめた世界初無二のトルコのオヤ本です。
1ページに全体画像とモチーフの拡大画像、データとして地域、モチーフ名、素材、サイズが表記されています。トルコのオヤ好きさんはもちろん、レース、手仕事、手芸、民族文化、古いもの、美しいものなどに興味ある人にオススメです。



タイトル:OYA Traditional Turkish Needlelace
(日本語・トルコ語・英語併記)
オヤマニアの会編
サイズ:21.0×29.7×1.4cm A4版
ページ数:160ページ フルカラー
重量:約840g
発行予定日:2023年7月13日
発行部数:初版1000部
ISBN:978-625-99032-0-0
発行元:ミフリ出版

第3回配本分予約特典としてトルコからの送料(4500円)なしで、日本国内のレターパックライト代のみとお得です。
配本日程は7月を予定しています。日本に到着次第順次発送いたします。

お申込み、お問合せ窓口は
◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail
◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/
◇ミフリ:(下のリンクにある)ミフリ&アクチェのショッピングサイトで予約受付中!

第3回配本分は数量限定です。お早目にご予約よろしくお願いいたします。
お振込み確認でき次第予約確定とさせていただきます。

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Last updated  September 24, 2023 02:03:56 AM
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