mik.hamaのいい加減にします

日本でライカと言えばドイツの名門光学機器メーカーのＬｅｉｃａであり、
そのライカというのはライツのカメラでライカというのは、
大概のカメラファンならご存じだろうけど、
今では眩暈がする値段が付いている事なら誰でも知っている。

カメラの新品ライカはバカ高いのがウリで、
既に大衆とはかけ離れて浮世離れしてしまったけど、
庶民でもなんとかなるのがイタリア製のライカだ。

もう２０年以上前に雑貨屋で見付けたＬａｉｃａというのが、
実はイタリア製のキッチンスケール／アストラ。

最初にカメラと同じライカというブランド銘に惹かれたのは事実で、
そのカメラ同様の機能と融合したデザインに惹かれて購入した。

改めて眺めると、最近我が家にやってきた、
デロンギのオーブントースターと共通する、
シルバーに輝くボディーと上皿がカッコ良い。
シンプルな白い文字盤に黒の表示が機能としても文句なし。

そのショップに置いてあった中では、
最小１０ｇ表示の３ｋｇが一番小さかったと思う。
カメラやレンズの重さを量って喜んでいたのだけど、
バカバカしくなって箱に入れて仕舞い込んだまま放置していた。

それが最近になり、キッチンで使っていたデジタル秤が壊れてしまい、
代打で久しぶりに登場したと思ったら、そのまま留め置かれる事となった。
キッチン秤に一桁以下のグラム数なんか要らないのである。

イタリア語でビランキア・ダ・クッチーナというらしいけど、
後ろからの二番目の音節にアクセントを付けて発音するとそれらしくなる。
精密な金属製メカニズムを内蔵した５年保証。



イタリアン・ライカは１９７４年に、
ヴィツェンツァでモレット・レオニーダさんと奥さんのテレーザさんにより、
小規模なキッチンスケールの製造を始めたのが始まり。

１９９２年には次世代に受け継がれて、
現在ではマウリツィオさんとアンナ・マリアさんにより、
過去１０年の世界的な展開のお蔭で世界中で製品が販売されている。

イタリア製に拘った製品のラインナップを見ても、
原点のキッチンスケールはもちろん、
パスタマシン、真空バッグ、調理器具に加えて、
体重計、血圧計、吸入器、体温計、美容器具等々、
家庭用の日用品から医療機器や水のろ過システムまで手掛けて、
独特なイタリアデザインに構成された製品は、
何というか医療機器のアレッシィといった趣がある。


社名のＬａｉｃａはイタリア語の”làico”からきていると思われ、
最後の１字が男性名詞のＯではなくＡにすると女性名詞になり、
聖職とは関係のない世俗を意味する。

世俗主義で宗教的権威や支配からの自由を意味して、
例えば、”Scuola Laica"は宗教色のない学校を意味する。