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mik.hamaのいい加減にします

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2020.06.06
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宮沢賢治さんの作品が好きで、本も何冊か手元にある。
本は、この賢治作品に限らず、子供の頃に読んでいたものを大人になって読み返すと、
当時は見えなかった、色んなものが見えてきて色んな発見があって楽しい。

先日、本棚を見ていて、ふと宮沢賢治さんの「注文の多い料理店」で、
発行当時の書籍を復刻した本が目に留まった。
別に、この作品が特別好きと言う事も無いのだけど、
なんか他の所でも見掛けた気がするなあ、と思って探したら、
アッチコッチから3冊も出てきたのに驚いた。

コミック好きの中には、
読む本、本棚に並べて眺める本、保管用の未開封のまま仕舞われる本というふうに、
新刊が出る度に予約しておいて、必ず3冊まとめて購入する猛者がいるらしいけど、
個人的には全く、そういう思考は無いので狼狽したが、
本を買い込んでいると、時々過去に購入して忘れてしまい、
たまに、こういう事が起こる。


宮沢賢治さんの「注文の多い料理店」は、
1924年に殆ど自費出版で1000部刊行された。
詩集の「春と修羅」と共に、生前に刊行された数少ない単行本で、
残念ながら、当時の評価は芳しくなく、余り売れなかったようである。

戦後になり、再評価されて多数の絵本作家の題材になったり、
映画やTVで取り上げられるという事が、当時はまだ想像も出来なかった。

なんというか、生前に「赤い葡萄畑」という作品が1枚だけ売れた、
フィンセント・ファン・ゴッホ画伯の画とダブる所がある。
画伯の理解者は、弟のテオドルスさん(通称はテオ)だけだったけど、
賢治さんの理解者も、妹のトシさんだけだった。

ゴッホ画伯の弟、テオさんは兄が自殺を図って亡くなってから、
元々病弱だった彼は、どんどん衰弱してしまい後を追うように亡くなってしまう。
今ではフランスのオーヴェルに、2人のお墓が並んで建てられているのが何とも切ない。

一方、賢治さんの妹のトシさんは、24歳で結核により亡くなってしまうが、
兄は臨終の様子を「永訣の朝」などで描写して、後に自身の作風に大きな影響を与える事になる。
やがて彼自身も結核を患い、たったの37歳で亡くなってしまうが、
これは、奇しくもゴッホ氏の享年と同じである。


家で見付かった3冊の復刻版「注文の多い料理店」は、1冊だけ箱入りで後は裸本。
1冊は地元の古本市で買ったような気がするし、箱入りは神田の古本屋で見付けたような気がするし…。
奥付を見ると古いのが第4刷で、新しいのが23刷という事で、かなりのベストセラーだったのに驚く。
最近1冊だけ、この作品が好きだという知人に引き取って貰った。

コミックマニアに倣って、箱入りの1冊は本棚に戻されて置物にして、
もう一冊は文机の足元に立て掛けていつでも読めるように置いてある。


個人的に宮沢賢治作品は、もう無くなってしまったパロル舎の本が一番好きだった。
この出版社は置いている本屋さんが地元には無かったので、
最初に見掛けた小淵沢にある絵本の美術館に探しに行ったり、
本に挟んである既刊紹介を見て本屋さんに発注したりしていた。

これに惹かれる大きな理由は、小林敏也さんの画である事は間違いない。
独特の賢治ワールドを、当時の雰囲気そのままの旧かな使いと画が増幅して、
少々陰鬱で重くて深淵な物語にギッチリと嵌りこんで読む度に引き込まれる。
改めて小林さんの画は、数ある宮沢賢治絵本の中でも別格の存在であるなと思う。

その後パロル舎の本を見掛けなってしまい残念に思っていたら、
今では好学社が引き継いでくれたようで、
有難い事にこの名作は再び手に入るようになっている。

小林さんのお話を直に聞いた事があるけど、
あの本には1ページ作るだけでも、
複雑で大変な手間が掛っているのに驚かされた。

この本の絵を版画に出来ないかという要望もあるらしいけど、
出版物と製作過程が全く違うので不可能らしい。


今はなきパロル舎刊の本を2冊ほど並べてみる。

左の「賢治草紙」は幾つかの短編を納めたもので、
この中にも「注文の多い料理店」は収められている。
小林敏也名人の宮沢賢治ワールドを知るには好適で、
合わせて姉妹巻の「賢治草双」も良い本だ。

右は単行本の「注文の多い料理店」。こっちは教育出版の国語の教科書にも載っているらしい。

賢治草紙の帯に書かれている「賢治に見せたかった」という言葉には、ただ同感するしかない。

家の廊下に飾ってある小林敏也さんの版画。
余りにも有名な、宮沢賢治さんの遺作メモから見つかった代表作の、
「雨ニモマケズ」をモチーフにした作品で、これは最近の夏の猛暑除けの護符である。






最終更新日  2020.09.08 11:59:35
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2020.03.21
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昔は、地方に住む者にとって落語とはTVで観るものだった。
特に正月は、炬燵と蜜柑とTV番組の落語は欠かせないものだった。

初めて生で落語を観たのは小学生の頃で、
巡業に来てくれた落語家さん達の話芸を体育館で皆で鑑賞したのである。
その落語家さん達は、帰り際にノートの裏側にサインまでしてくれて良い思い出になっている。

個人的には、上方の2代目桂枝雀さんが好きだったけど、
枝雀さんが亡くなってからは積極的に落語を聞こうという気が失せてしまった。


2015年に、ビートたけしさんが立川談志さんの役で、
「赤めだか」というドラマが放映されたけど、これが実に面白かった。
既に、個人的に落語というと笑点くらいしか接点がなかったので、
談志さんはずっと破天荒な政治家+コメンテーターというイメージしかなかった。

ドラマのお蔭で、遅ればせながら談志さんは一流の落語家として再認識させられて、
笑点も落語の危機感を覚えて関わったと言う事を知る事になる。


今では、役者としても活躍されている談春さんの「赤めだか」と、
師匠で立川流家元の談志さんが書いた「談志最後の根多帳」を並べてみた。
お二方共に図抜けたエンターテイナーなので文章も面白い。


談志さんが亡くなった時は、ごく内輪で密葬が行われて2日間ほど弟子すら知らなかったという。
自分で戒名を作り、葬儀も、お経も、埋葬すら拒否して散骨を望んだ談志さんには共感する。
個人的には戒名すら不要である。


談志さんと談春さんという、師弟のサインを並べてみる。
談志さんの「赤めだか」の感想はどうだったのだろうか。


今の落語家さんで贔屓なのは、春風亭一之輔さんと笑福亭鶴瓶さん。
一之輔さんは、日曜朝のラジオ番組「サンデーフリッカーズ」で知って、
鶴瓶さんは一度地元の落語会に来てくれた事があって、
久々に上方落語の面白さを思い出させてくれた。






最終更新日  2020.03.21 19:30:05
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2020.02.22
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昔からアニメが好きで、ずっと何かしら観ている。
去年の9月ごろまで放映していた「鬼滅の刃」もその一つで、
最初はどうかなと思っていたのだけど、
その内に引き込まれて毎週のお楽しみであった。

それが一旦終了する事になって暫くすると、その続きが気になって仕方が無い。
行き付けの本屋へ行くと、どういうわけか抜けている巻が多くてスカスカである。
取り合えず初版100万部の帯が付いた18巻と、
表紙の画からアニメの続きと思しき7巻を含めた数巻を購入して、
家で楽天ブックスを開くと電子書籍以外は、全て「現在お取り扱いできない…」とある。

おやっと思い、ついでにフリマアプリやネットの検索をしてみると、
値段がいつの間にやら中古でも、2倍~殆ど新品と同じいう状況で、
既刊の全巻揃いが15000円越えというのに驚愕。
次の1週間後に本屋さんを覗いてみると、全部で3巻ほどしか残っていない。


何があったか知らないけど、阿保らしくなって買ったのが2冊の小説バージョン。
作者の吾峠呼世晴さんは、登場人物の背景にかなりの拘りがあるらしく、
コミックに描き切れなかったものを、イラスト入りの文章でページの間に描き込んでいる。

それを、しっかり文章としてまとめたのが、この本ではないかと思うけど、やり方は上手いなと思う。
小説なのに装丁も判型もコミックと同じ。いつでも手に入る電子ブックでは価値半減だ。


一時の「鬼滅の刃」バブルは1月の終わりに弾けて普通に戻ったけど、
初版マニアとか何かのレア巻マニアでない限り、ほんの数週間で全巻揃う筈なのに、
待てずに中古をバカ高い値段で買った人なんているのだろうか。

それにしても、手元の第1巻が既に1月29日30刷というのに驚く。


アニメで観ていても、コミックで読み返すと新しい発見がある。
7巻の途中からがアニメの続きになる。

昔から鳥獣戯画に始まり、鳥羽絵や草紙の黄表紙とか瓦版やら浮世絵という、
今に続くマンガをずっと育んで読んできた日本。
故に子供の読み物であると、他人に笑われる筋合いは無くて卑屈になる必要は全くない。

実の所、マンガは文字だけの本と違い、
一度に画と文章を頭で処理して理解しなくてはならないので脳には良い刺激になるらしい。

恐らくマンガを読むことが苦痛な人は、更に音声まで加わった字幕の映画はもっと辛いと思う。
マンガを貶す人は本当はマンガが読めないので、読んでいる人を見ると見下したくなるのかもしれない。

人間は、歳を取る程マンガを読むべきであるな。







最終更新日  2020.02.22 19:30:06
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2018.05.06
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2つの傑作に関る本を2冊見付けて連休中に読み始めている。
初版1000部限定のスーパーカブと、
超理系コミックと名打ったUS-2のコミック本。

日本に生産ラインを戻したスーパーカブは改めて良いなと思うし、
今では日本を代表するようなUS-2も、
戦前の飛行艇では日本を代表する川西の繋がりも途切れた、
新明和には殆ど関りのない飛行艇という事もあり、
思ったよりも難産だったのだなと知ることになる。


今年はホンダのスーパーカブが60周年らしい。

個人的にも、スズキのGSX-Rとスーパーカブを所有していたことがあり、
主に街乗りの移動手段として、ベルのジェット型のヘルメットを被って引っ張り出していた。

タフで壊れた事もなく、パワーも移動手段では十分だし、
ガソリンだってリザーブに切り替えて忘れる位に足の長いバイクだった。


飛行艇という乗り物が日本でクローズアップされたのは、
宮崎駿監督の「紅の豚」だと思う。

主人公の操るサボイア・マルケッティと、ライバルのカーチスとの死闘をはじめ、
飛行艇好きには今でも色褪せない名作だ。

そうは言っても、日本の飛行艇も戦前から定評があり、
大型で川西航空製の97式と二式大艇は今でも語り草。

その直系のUS-2は、波高3mで離着水できるという、
間違いなく世界トップレベルの性能である。






最終更新日  2019.08.06 09:37:29
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2017.10.01
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機械好きには楽しい本である。
フェラーリのメカニックである平澤雅信さんと、
旧陸軍機の整備士で神様と呼ばれた刈谷正意さんの著書。

フェラーリにしろ、ましてや古いレシプロの大戦機なんか、
実際に所有なんか出来ないし所有しようとも思わないけど、
こういう本で楽しむことは誰にでも出来るのである。

整備する側から見た、言ってみればお医者さんの立場からの、
フェラーリと陸軍機の本質が覗ける部分が実に面白い。

フェラーリの場合、それほど人気のない旧い奴だと結構安いのだけど、
それに手を出したら間違いなく痛い目に合う理由は読めばわかる。
しかし、乗らずにオブジェとして眺めるのなら、
所有している事を威張れるし良いかもしれない。
ただし、屋内保管は必須である。理由は本書に書かれている。

平澤さんの本は、フェラーリに限らず、
旧いクルマを所有している人達にも是非読んで欲しい本である。
とても良い参考になると思う。






最終更新日  2017.10.01 18:30:05
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