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2023.04.08
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カテゴリ:クルマ
現存する自動車メーカーとしては世界で2番目に古い歴史があるプジョーは、
2021年にStellantisという、
フランス、イタリア、アメリカの多国籍自動車グループの傘下に収まっている。

そのStellantisというグループというのが、
プジョー・シトロエンのPSAと、
フィアット・クライスラーのFCAが合併した事により誕生しているのを見ても、
今後は少しPSAのクルマの方向性も変わって来るのではないか。


プジョーは1980年にフランシス・ゴーティエ氏が退任した後に、
後釜のジャン・ボワヨー氏が就任するとイメージを一新させる。
1983年に104の後継として登場した、
ピニンファリーナとのコラボでデザインした名作の205を成功させつつ、
スポーツバージョンの205GTiの発売を許可。

更にジャン・ドット氏にラリーへの参戦を指示すると、
アウディやランチアを相手に2度のワールドチャンピオンに輝く事になる。
その後、グループBが消滅するとパリダカに参戦して、
日本の三菱の挑戦を跳ね返して405と共に4連覇を達成。

プジョー205は一時スズキのカルタス店でも売られた事があり、
そのカルタスに続くスイフトが持っている、
どことなく漂っているフレンチスポーツ臭が、
プジョーの影響によるものであるのは間違いないだろう。


次の206が登場したのは1998年のパリサロンで、
明らかに205の後継車と分かるデザインは遠目からも分かる個性があり、
他のクルマにも大きな影響を与えている。

205同様にWRCラリーに参戦して成果を挙げて、
2000年には日本でも1万台を売るヒットとなった。

次の207が登場したのが2006年。
かなり巨大になり306と殆ど同じ長さで、
幅までが307と同じ位というサイズは日本で理解されなかったらしく、
205と206のようにヒットする事も無く滅多に見掛けないクルマになってしまった。

ここら辺は、155、156がヒットしたアルファロメオと似ていて、
7と8をすっ飛ばして、栄光のグランプリマシンの名前を切り売りした159以降は、
同じ3桁数字の車名を持つプジョー共々に、
一桁目に同じ”5”と”6”の数字が付いたクルマで終わったらしく、
今では殆ど見掛ける事がない自動車ブランドになっている。


その後、2012年登場のプジョー208は巨大化していく一方だった、
ヨーロッパで一番売れる激戦区のBセグメントを改めて見直したらしく、
前作の207からサイズを縮小させて新しいエンジンを開発する事になる。

プジョー208(Ⅰ/un)後期型のフロントビュー。
207から先祖返りしたような雰囲気があり、
現行の208(Ⅱ/deux)と比べても、
名作の205と206に繋がっているデザインだと思う。

ここら辺はVWが上手い。
街中で代替わりをした新型を見掛けた時でも、
いつも何のクルマか分かるデザインというのは一つの哲学である。


リアビューから見るランプにはライオンのひっかき傷が入って、
他と違う雰囲気をアピールしている。


ケチなプジョーが大枚をはたいて開発した、
ベーシックカーに使われる新時代のエコエンジンという、
3気筒1.2Lのピュアテックエンジンは、
小排気量ターボに進化して2015年にエンジン・オブ ザ・イヤーに輝いている。

低回転から厚いトルクが特徴の台形トルクエンジンは、
新時代の実用車に対する一つの見識である。
これに組み合わされる6速ATミッションは日本のアイシン製。


黒が基調で所々にシルバーのアクセントが入ったシンプルなインテリア。
お蔭で、かつての単なる庶民の生活の道具だった頃の、
ヨーロッパ製の機能以外は見切った安グルマを思い起こさせる。


小径ハンドルとメーターナセルが上に飛び出たヘンチクリンなコックピット。
フランス車らしさが一番出ている部分で、腹に収まればこっちのもの。
ステアリングの形は緩い楕円形のようだけどD型とか四角は論外なので許せる。


208(Ⅰ/un)に必要なのは生活の道具としての機能なので、
現地で一番売れているベーシックな奴に一番近くて一番安い”スタイル”というグレードが良い。
但し自分以外がマニュアルは無理なのでオートマを選ぶしかない。
当然、生活の道具にガラスルーフなどは不要。

何であれフランスの生活の道具グルマは、
昔から決してマニア向けの特殊なクルマであるわけもなく、
特に何て事も無いのだけど、独特な雰囲気と居心地の良さと人懐っこさは、
時々会う幼馴染みのようなものであり、一度嵌ると中々抜け出せないものがある。





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最終更新日  2023.04.08 19:30:06
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