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カテゴリ:オーディオ
家に転がっているスピーカーユニットで、
JBLの2461というコンプレッションドライバーがある。 1975年頃に¥89,700もしていたプロ用のホーンドライバーで、 44mmのダイヤフラムを駆動するアルニコVマグネットの重量だけで3.4Kg。 スペックは117dBの高能率で500~12KHzをカバーする、 直径114mmX高さ98mmで重量3.7Kgという高密度のヘビー級だ。 家にあるのは一本だけ。 ある日、ネットで完動品というのを見付けて、 昔は庶民が買えるものではなかった事を思い出し、 送料込みで1万円が高いのか安いのか良く分からないままに、 何となく購入してみた。 手元に届いた現物は大きさの割に想像以上に重くて、 グレーの結晶塗装と型番のステッカーがカッコ良くて、 何よりモノとしての存在感が凄い。 本来、コンプレッションドライバーはホーンと組み合わせて使うものだけど、 あの手のホーンの音はあまり好きではないので、 コレクションというか音楽部屋でオブジェになっていたのだけど、 何となく音を聴いてみたくなった。 丁度、FMチューナーのチェックで繋いでいた、 小型スピーカーの片方を外して、 ボリュームを落としてローカットのフィルターなしで入れ替えてみた。 流石に低域は望むべくもないけど、 人の声が良く通ってクリアに聞こえて悪くない。 マニュアルのf特を見ると少しハイ上がりだけど、 ±3dBで500~12KHzをキッチリと再生しているのが分かる。 改めてマニュアルを良く見ると、 梱包込みの総重量は4Kgという代物だった事が分かる。 これでラジオファンが思いついたのがポケットラジオの外部スピーカー。 元々出力なんか、せいぜい数百mW程度なので、 ローカットのコンデンサーも要らないだろう。 インピーダンスが16Ωであり元の8Ωに比べれば電流も小さくなるので、 一番電気を食う筈の低周波段も余裕が出て電池の寿命も延びるんじゃないか。 というわけで、往年のプロ用高級ドライバーを、 乾電池で動くラジオのイヤホン端子で鳴らす馬鹿げた贅沢を画策し始める。 出力のイヤホン端子は3.5mm系が多いので、 本来はプラグだけ買って線を出せばいいのだけど、 あまり見掛けないのと通販だと送料の方が高いので、 イヤホンを買ってきてケーブルだけ使うことにした。 ケーブルは20cmもあれば十分なので、 いずれプラグを付けようと思う。 ポケットラジオにはインピーダンスが高くてワイドレンジではない、 マグネチックイヤホンの方が良い。 どうしたものかと考えて、 最初はバックロードホーンでお馴染みの直線を重ねた、 スロートの音を二つに分けて二重の長短のショートホーンとか、 スローとから下へホーンを形成して、 水平方向への無指向性を考えていた。 最初にロディアへメモった二重ホーン。 板を並べてホーンを形成し、 ドライバーを左側の上に乗っける。 1インチのスロートから2つの12~15Φ位の穴を繋げた8の字穴で音を二分割して、 下に音を通し正面の大小二つのホーンから音を出すものだけど、 横幅が30cm近くにもなってしまう。 長短の位相差でf特にはピークもディップも出るだろけど、 カットオフ周波数も違うホーンと相まって、 空間に雰囲気も出て結構面白かったかもしれない。 本来のホーンはカットオフ周波数を決めて、 どの位進んだら面積はこの位という計算式があるのだけど、 これはそこまでやる程ものではない。 水平方向無指向性のメモ。 これも上にドライバーを乗っけて、 ホーンを形成しつつ下から水平方向に音を出す。 やるとしたら透明な樹脂が面白いと思ったけど。 しかし、どう考えても所詮はポケットラジオである。 アホらしいのでスマホ用の置台兼スピーカーBOXを元に、 改造しようかと思ったけど結構面倒なので、 取り合えずホームセンターへ行ってみる。 そこの材木コーナーで銘木の切れ端を発見して、 高さが合いそうな角材を適当に二つ選び、 後ろを蝶番で繋げる事にした。 ドライバーの保持にはゴム足を使い、 底面には滑り止めのフェルトを張る。 左側の材が32mm厚のタイ語でいうチンチャン/紫縞紫檀で、 右側の材は18mm厚の紫鉄刀木/紫タガヤサン。 長さは190mmほどの木っ端だけど重くて固い。 特にチンチャンは下穴が無いと木ネジが入らない。 上にゴム足を4個配してドライバーユニットを保持させ、 下にフェルトの滑り止めを張り付けてドライバーの置台は完了。 一応、29作目の1インチのスピーカーシステムという事で、 型番を#292.54としてみる。 Vの字に広げてドライバーをゴム足で挟み込む。 ドライバーが重いので揺らしてもガッチリと安定している。 単四エネループを仕込んだ、 日本製でオーム電機のRAD-F404Wラジオを、 Vの字ホーン開口部の上に置く。 イヤホンケーブルの先端はセンタープラスを確認して、 TC1.25ー11という棒端子を圧着してある。 後ろ側から見たゴム足と蝶番の様子。 1インチのスロートから直のドライバーユニット単体と、 正面の高さが52mmというVの字ホーンから出る音は異なったものになり、 高能率なのでボリューム最小でも実用になる。 基本的には昔懐かしいクリスタルイヤホンに似たカチッとしたクリアな音だ。 レンジは狭いけど中域がしっかりとして充実している上に、 44mmの振動版の音をフェイズプラグで一旦圧縮している、 コンプレッションドライバーらしく高感度でトランジェントが良いので、 音を絞っても人の声が遠くからでも聴き取り易く、 時々は楽器の音にドキッとする事がある。 V字開口部に大きさのイメージで、 単三エネループを仕込んだ、 今の時代にもワイドFMにも対応できて、 日本製時代のソニーICF-S12ラジオを置いてみる。 実は昔のトランジスターラジオは高感度なので、 夜になるとAMなんか山の様に色んな放送局と繋がることが出来るけど、 デジタル時代の今時の空間はアッチもコッチもノイズだらけ。 このラジオをノートパソコンに近づけると、 キーボードとモニターからノイズが出ているのが良く分かる。 スマホだって画面を開くとノイズを発生させて、 出ているのは一時問題になったGHz帯域の電磁波だけではないのが分かる。 他にもAC電源アダプターは勿論、 LED電球だって盛大に周辺へ電磁波ノイズを撒き散らしている。 ラジオを変えるとちゃんと音も変わるのはオーディオの基本。 懐中電灯付きの”ちょきんぎょ”ラジオは、 スピーカーから音が出なくなっているけどイヤホンは生きている。 とはいえステレオジャックらしく、 モノラルプラグの場合は差し込む位置を探ると音が大きくなる。 往年のJBL謹製の高級ドライバーを、 ポケットラジオで鳴らすという馬鹿げた事も、 真剣に考えると結構楽しい。 結局、所詮はローコストのポケットラジオがソースなので、 最初に考えた凝った事はしなかったけど、 一応2461には敬意を表して貴重な材を使ったという事で、 JBLファンの皆様、どうかご容赦ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.23 19:30:07
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