|
カテゴリ:本
昨日 上條さなえ著 「十歳の放浪記」というのを読みました
学校の先生を経て 児童文学作家になられた方の自叙伝、ということですが 戦後 日雇いのお父さんと 簡易宿泊所を転々としていた10歳の頃のことを書かれています。 悲しい状況が いろいろあるのですが 子どもの気持ちがよくわかります。 お父さんやお母さんにだまされた・・という気もちに何度もなるけれども お父さんやお母さんが 大変な暮らしの中で 自分のことを可愛く思って 大事にしようとしているのも知っている。 子どもながら お父さんを可哀想に思い、 お父さんどんな気持ちでいるかなと心配する子ども。 そういう子どもを見る 周囲の大人の優しさにも 胸を打たれました。 ものすごい親切とか 責任を持って面倒を見てあげるとかじゃないし その大人たちが 本当にいい人かどうかはわからないけれど ほんの少し、その子に抱いた優しい気持ちを実行することができるのは 今の私たちより 大人なのかもしれない・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|