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カテゴリ:本
読みたい本はたまってるのだけれども、
なかなか読み進められない・・・ そんな中で読めた、読みやすい本。 『人生を歩け』町田康 いしいしんじ 角川文庫 【中古】 人生を歩け! /町田康(著者),いしいしんじ(著者) 【中古】afb 「町田 最近になって実感してるんやけど、人間には、自分が理解できないことは存在していないことだと思う傾向がある。最近では、その傾向が加速度的に増していて、深いところでわかりあえないんじゃなくて、かなり浅いところでわかりあえなくなっているような気がするんです。・・・みんなが、それぞれ自分の言葉のチャンネルしか持っていなくて、そのチャンネルの言葉と周波数のちがう話をするとまったくながらない。そういう状態になっているような気がしますね。 いしい バベルの塔みたいな状態ですね。ペラペラペラペラ喋ってはいるけど、たがいの言葉は通じない。 町田 相槌だけですます場合もある。」 「町田 いまの日本人は、言葉というものをそんなに真剣に考えてないような気がする。実態は実態、言葉は言葉というふうに、言葉を一種のレトリックの遊びと考えているようなところがある。政治の論議とか思想の論議とかでも、けっきょく、レトリックの公開競技みたいになっているような気がする。そのせいで、論議の内容が実態よりも深いところにいかなかったり、深いところにいきすぎたりしている。そういうズレを感じるんですけどね。」 この話をしてるところは、本の大分終わりぐらいのところで、前後に、じゃあこういう実験したらみたいな話があるんですが、ちょっとまとめるのも面倒なんで(すんません) 自分自身が共感したところをちょっと抜きだしメモ。 いしいさんって、今は京都に住んではるのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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