予備自衛官補訓練 10日間終了報告
今月17日、予備自衛官補技能訓練10日の課程を修了しました。これを以って、正式に予備自衛官となり、階級も頂けます。頂ける階級についてはまだわかりませんが、通例からすると予備3曹或いは予備2曹になるそうです。私は語学だからそう言う階級ですが、医療の方は予備2佐になるそうです。階級が違っても貰える手当ては同じなのですが、それでも自分の立場に誇りが持てます。階級は大事な要素です。 さて、訓練についての内容を簡単に紹介します。先月の5日間は基本教練と呼ばれる物を中心に行われました。気をつけ、回れ右、右向け右など、軍隊としての行動一つ一つの決まりを覚えて集団で行う動作です。隊舎から食事、お風呂、駐屯地内のコンビニに行くときなど、いつもこの基本教練で教わった内容を基に、列を組んで行進していきます。基本中の基本です。基本教練以外では、飯盒炊飯、天幕(テント)貼り、職務訓練(自分の応募した技能に応じた教育)を受けてだいたい終わりでした。今月5日間は、実弾射撃が中心でした。射撃と言っても、単に弾込めして撃つだけではなく、射撃の姿勢やらその他の合図、安全確認等、覚える事が沢山あります。これを結構じかんかけてやりました。その他小銃の分解結合などをやりました。今後、訓練を重ねてこれらをより深くマスターしていくようです。当然、こういう技術面の教育だけでなく、精神教育もありました。自衛官として心得るべきことを多く教えてもらいました。 訓練を通して思ったこと。それは、この訓練是非一人でも多くの人達に受けて欲しい。短い間ではありますが、初めて知り合った人達と狭いドミトリーの部屋で共同生活をし、一緒に訓練を乗り越えて行きます。自分だけうまくいくのでなく、皆で一つの目標を達成していきます。また飯、風呂、課業後の生活等、その仲間達と力を合わせるので、自然と心が通い始めます。何年も付き合ってきた職場の仲間よりも、たった5日間で心が通じたなと思える人が何人か居ます。寝食と労苦を共有すると言うのは不思議と仲間意識を強めてくれる物です。そう言う仲間意識と団体行動は、社会で働く上で非常に貴重な財産になります。今、こういうことが出来ない人が多いですが、今一度我々が立ち返らないといけない原点がここにあるように思われます。最後になりますが、何と言っても、予備自衛官の最も大事な意義は国防強化です。常備隊員は予算の都合上、定員制限があります。予備自ももちろん定員があるので、どこまでもとまではいけませんが、不足しがちな常備自衛官をいざと言う時に補佐する立場で、実は重要です。外国にも予備役がありますが、同じ立場です。日本はこの予備役の基板が貧弱です。よって、一人でも多くこの予備役たる予備自衛官を志願することは、日本の安全保障を強化する上で何より大事なことです。是非、国のため、自分の家族のため、自分の成長のため、そして多くの仲間との出会いの為に、一人でも多く志願して下さい。