竹下和夫氏の講演会に行ってきました
竹下和夫氏が子供達の食生活を改善し、ひいては今の手抜き親達をも改善したいと言う思いで小学校に「弁当の日」と言う取り組みを始められた。弁当を子供達自身が年5回程度作って持ってきて、見せ合って食べて片付けると言う取り組み。これを通して、皆の食生活が改善したと言う話。1期生は今大学生で、しっかり自炊する子が多いようで、効果があるとのこと。竹下先生については、下記サイト見てください。http://aaa.news.coocan.jp/takesita/ところで、竹下先生のお話、実は「食生活を改善しましょう」「健康な身体を作りましょう」と言う程度の話ではありませんでした。子供の教育とはと言うところまで踏み込んだ話で、結構信念をもたれていました。全てを書くのは大変なので、印象に残った事を掻い摘んで紹介します。1.7歳までの子供は模範と模倣7歳までの子供は、親や周囲の大人がやっている事をただ真似をする時期。だから、大人が美味しいと言うものを美味しいと言って食べる。(感想)本当にそう思います。最近、孤食が増えていますが、孤食が増えると子供の味覚は育たないだろうなと常々思っていました。私自身、親がうまいと言った物が今でもうまいと感じますし、息子も私がうまいと言う物を好みます。ひいてはこう言う関係が、親子の信頼関係を自然と醸成していきます。家族と一緒に食事をすると言う行為は、眼に見えない重要な効果が有ると言うことを再認識しました。どんなに忙しくても、子供を一人でほったらかして食事させてはいけません。2.可愛そうな子を可愛そうなままにしない学校で「弁当の日」を実践するにあたり、両親が離婚した子、施設から通うような孤児が居たら「かわいそう」だから、こう言う取り組みはするべきでないと言う反対意見があったそうです。しかし、この校長先生の信念では、こういう取り組みを通して、子供達はこの「可愛そうな」子供達に協力したり、離婚していた両親が再び一緒になったりなど、何とかこの「弁当の日」を目標に、いい方向に改善し始めたそうです。また施設から通う子は、学校の炊事場を開放してやることで、弁当の日当日、1時間早く登校して弁当を作らせて、自信がついたそうです。この自信を通して自分が「かわいそうだ」と言う気持ちがなくなったとのことです。私が、一番感動したのはこの2番です。今の世の中、子供達の状況に合わせて、多様性のある対応をとることがいいとされますが、それは違います。組織が掲げる一つの目標に皆を向かわせる事が、その人達を育てるのです。確かに、乗り越える山の高さは人それぞれでそれを不公平と嘆く人も居るでしょう。しかし、大事なことは、どんな困難な状況にあっても、目標を達成していかせることが教育者として正しい姿なのです。かわいそうだからと放置することはその人を可愛そうなままにし、甘やかすことになるのだと。色々な実例を以って、この話をされて、こみ上げてきました。