宮城県南三陸町 ボランティア活動報告
先週9月22日夕刻出発25日朝帰着の日程で、宮城県南三陸町へボランティア活動ツアーに行ってきました。ツアーと言っても、私的に編成したものです。職場の仲間4人とその仲間の1人がつれてきた社外の仲間2人を合わせて7名で行きました。車は2台に別れ行動しました。ボランティア活動は23、24日の二日間実施しました。もう震災発生から半年が経ち、もうそろそろボランティアの需要も無くなって来たかと思っていましたが、それは大間違いでした。6月に行った石巻、7月に行った気仙沼では確かに甚大な被害を受けましたが、建物が残った地域、無傷だった地域もありました。そのおかげもあってか、比較的大きなスーパーなどが再開できていました。南三陸町は、町全体が本当に壊滅していて、わずかに仮設のコンビニと生鮮食品店があるのみで、店と言う店は殆どありませんでした。瓦礫の撤去もまだまだ残っていて、関西に居て想像していたのに比べてはるかにひどい状況でした。町の中心部は夜になると、本当に真っ暗になり不気味でした。ボランティア活動は戸倉神社で瓦礫の撤去、芝刈りをしました。これらの地域、家一軒もなく、夜に車で通ると人の気配がありません。ただ、家の基礎は多数見られ、それなりに住居があったことを物語っています。20m級の津波が来たそうで、本当に隅から隅まで流されてしまった感じでした。この旅を通じて感じたことは、東北大震災の一件はまだまだ終わっていないと言うことです。復興が始まったとも言いがたい状況でした。しかし、関西ではなにやら最近、この話題が消えてしまっている感じがして残念です。何のためらいもなく海外旅行に出かける人が後を絶ちません。海外旅行に行くお金と時間と体力があれば、十分ボランティア活動が出来ます。海外旅行に出かける人は、東北大震災のことを所詮他人事と捕らえていることを自ら証明しているのです。義捐金を送ることは大事です。しかし、義捐金さえ払えばいいと言う考えは復興を誰かに丸投げしているに等しく、やはり金銭的には多少不合理であっても、現地に行き、現地の人のために汗水流してもらいたいと思います。最近二言目には景気の話に結びつきますが、ボランティアが盛んになれば、それだけ交通関係各社も儲かりますし、経済活性化に繋がるはずです。ぜひとも、皆さん積極的に東北の地に行きボランティア活動をして欲しいです。 今回、職場の仲間4人と社外の人2名とで行きましたが、活動を終えて仲間意識が深まりました。社外の2人は初対面でしたが、別れの際には寂しさを感じました。仲間との信頼関係を深める、まさに絆を深める上でも非常に良い活動になったと思います。 1人でも多くの方が現地に行ってくださる事を心より願っております。皆で日本を支えましょう!今回参加した仲間です。ボランティアセンターで販売されていた土産志津川病院の建屋跡。数少なく原型を留める建物です。ボランティア活動現場です。地表に散在していた瓦礫はだいぶ撤去されましたが、地中に埋まっているものがまだ多数残っています。それを掘り返して集める作業をしました。手前の瓦礫は地中に埋まっていたものです。 同じく作業現場です。細かいかわら、ガラス破片が多く、時折大きな瓦礫が埋まっています。人の衣服なども多数見つかりました。