蘭乃はな 出演 上田久美子 演出『オペラ「道化師」/「田舎騎士道」』/愛知県芸術劇場大ホール
宝塚歌劇団の演出家「上田久美子さん」が退団後、初の舞台演出となったオペラ2作品。詳しくはないけど2作品とも知ってる作品だったのもあって、凄く楽しみにしてた。蘭乃はなさんのダンスがたっぷり観ることもできるのが最大の楽しみ。プログラムまったく新しい試みで新演出されたこの2作品、圧倒されました。名古屋まで観に行った甲斐があった!中部フィルハーモニー交響楽団のフルオーケストラの大迫力の演奏にも鳥肌立ちっぱなしでした。やっぱり生で振動を感じるフルオーケストラの素晴らしさはホールの中で聴かないとわからない。レコードやCDで大音量で聴いても、生の半分以下の魅力しかないのがよくわかった。高校生の時に買ったワーグナーの「ヴァルキューレの騎行~「ニーベルングの指環」」から楽劇「ジークフリート」をレコードのBOXを少し前に大音量で聴いて感動してたけど、いやもう全然迫力が違う。大阪の下町を舞台に2作品とも演出されています。字幕は2種類。高い位置に通常の字幕があり、舞台の至る所に登場する大阪弁の字幕。字幕のセンスに何回声出して笑いそうになったか^^この2作品がここまで大阪弁にハマるとは。文楽スタイルで構成、演出された舞台。イタリア語でオペラ歌手が歌い、それに合わせてダンス、芝居をするパフォーマー。大阪弁の字幕が至る所に散りばめられる。20年くらい前の動物園前のコンクリート打ちっ放しの公衆トイレと階段を思い出させるようなセット。(現代の大阪らしいけど、浮浪者が二人、開演前から舞台の上に板付でいてリアルな動きと行動を演じている。新今宮、動物園前、新世界界隈の光景をリアルに観ているようだった。30年ほど前、まだ今のように整理されてしまってつまらない街になる前はよく呑みに行ってた。行きつけの店が3軒あって仕事帰りに週に何度か寄って飲んでた。ジャンジャン街の一番好きだった「ちとせ」って串カツ屋が店じまいしてから新世界にはばったりと行かなくなった。桂文枝(小文枝)さんのようにいつも穏やかでニコニコしてるマスター。どうしてるんやろ・・・。輩が入ってきて他のお客さんに迷惑を掛けた時に見せた本気で怒った時の怖さもカッコ良かった。「田舎騎士道」はだんじりの祭りの日の話なので東住吉区か四天王寺辺りのだんじりをイメージしてるのだろうか。東成でもだんじりはやってたように思う。岸和田ではないように思う。結論から言うと本当におもしろかった!最高でした。前日、名古屋で朝方まで飲みちゃかしてたのに、2作品とも1秒も眠たくなる瞬間はなかった。これ、大阪でなんでやらないのだろ?さらにブラッシュアップして大阪の観客を笑い倒しに来ればいいのに。オペラ観た事ない人がそれまで敷居が高かったはずが、一歩踏み込めるようになるかも。蘭乃はなさんは相変わらず素晴らしかった。ダンスだけじゃなく演じてる表情にも惹きつけられた。劇中劇部分では「大阪侍」の時のおきみを一瞬思い出すような瞬間もあった。蘭乃さん出演作品で次に楽しみにしてるのは、そろそろ公開される主演映画「TOKYO RED 鉛丹」かなり役に憑依された狂気な蘭乃さんが観られそうで楽しみです。「道化師」は大衆演劇の一座の話。おもしろいはずの大阪弁が急にリアルに恐怖感を増してきたりする。通常に演じるオペラでの劇中劇の緊迫感もしっかりと感じられた。カーテンコールのみ舞台撮影OKだった。劇中劇でのメイクのままカーテンコール^^蘭乃さんはおてもやんのようなメイク。みんな白塗りで割れんばかりの物凄い拍手だった!ライトアップされたテレビ塔今回、名古屋は前日の土曜日に友人と栄で待ち合わせ。17時からじっくりと名古屋めしをあてに飲みに行こうと計画。前から行きたかった有名な大きな店舗の居酒屋へ。ここはほとんどの名古屋名物が揃っていると聞いてたので今回、17時に入店。けっこう、八丁味噌尽くしのような感じで満足して出てから、2軒目の居酒屋を探しにうろうろと歩いてるとこの前行った御園座近辺まで歩いて来てしまってた。さっきの店で結構食べたのでまだお腹もすかないって事でROCK BARに行こうと言う事になった。何軒か下調べしてたのですが、一番行きたかった店は新栄駅近くにある「Face」ロックバー。この時点でいる場所は伏見駅近く、歩いて栄まで。そこから新栄まで歩いてしまえ!とぶらぶら歩いた。意外と距離があり、その上に迷ってしまい新栄町1丁目を葵1丁目と感じ違いして遠くまでまた歩き、店を探す事2時間^^;スマホでどれだけ歩いたか見たら16500歩。そのうちの2000歩ほどは家から名古屋のホテルまで。たどり着いた店は見るからにマニアックな感じ。中に入るとYESの「Close To The Edge」が爆音で流れてた。YESを聴き終えリクエストに答えてくれるとの事でプログレつながりで自分はAtollの「Tertio」を聴かせてもらった。もちろん全てアナログ盤です。「Paris, C'est Fini」〜「Gae Lowe (Le Duel)」の3曲。フランスのプログレバンドですが、ここのブログでも何度も書いたと思う。なんでAtollにしたかと言えば、よく「フランスのYES」って言われてたので。自分はまったく似てないと思ってるんだけど^^;そのあと、入って来たお客さんがロッド・スチュワートのソロ初期のアルバム「Gasoline Alley」をリクエスト。これもマニアックなアルバム。持ってるけど聴くことがなくなってたアルバム。そこで大音量でそれもアナログ盤で聴けて良かった。