森進一『うそつき』/森進一作曲作品 1994年 シングル
森進一さんの1994年発売のシングル。1993年シングル「わるいひと」あたりから、森進一さん本人の作曲作品が多くなりました。本人作曲作品をシングル化した最初は1980年「酒場舟」ですが、この時はペンネームを使っていました。1989年「指輪」からが本格的に作曲活動が始まったように思います。1曲目「うそつき」作詞 たかたかしさん 作曲 森進一さん 編曲 馬場良さん森さんの作曲作品はオーソドックスな演歌作品が多く、誰もが取っ付きやすい作品になってるように感じます。アレンジもモロ演歌で使う楽器をフルに使って演歌の王道のフレーズの連続です。演歌を聴きなれない人にはどれも同じじゃないか!って思うのは分かる。でも、この似てるようなフレーズの連続が心地よかったりするのが演歌かも知れません。ブラックメタルやデス系でも王道のリズムやフレーズやリフがあるのと似てるように思う。この曲は森さんのオリジナル曲にしては歌いやすい方だと思う。音域も森さんにしたらそんなに広くないし、カラオケでも歌いやすいのを意識してるのかも。2曲目「にわか雨」作詞 たかたかしさん 作曲 森進一さん 編曲 竜崎孝路さんイントロはロッカバラード風なEギターのフレーズから始まります。歌入りからは、ほぼオーソドックスな演歌アレンジとメロディです。Eギターのオブリがやや派手に入ってる所は個性になってる。メロディやアレンジ的にはこっちをA面扱いにした方が良かったような気がする。タイトルのインパクトは「うそつき」の方があるけど・・・森さんの作曲作品のみで構成されてるアルバムもあります。アルバムでは演歌色強めな曲だけじゃなく、幅広く作曲しています。ポップス寄り、ロック寄り、ブルース寄りの「ウイスキー色の街で」「ライラ ライ」「モロッコ」「恋月夜」「東京物語」「湯けむりの町」「狼たちの遠吠え」「劇場の前」「さらば青春の影よ」などの曲も最高なのですが、演歌の基本を守ってるナンバーもかっこいい曲が多い。この頃のシングルは歌詞カードの裏にあて振りの振付けが掲載されてました。(演歌調の楽曲の時だけ)女の正面踊り ハンカチを用意してください。^^;大衆演劇のミニショーなどで演歌の曲を使ってあて振りするのとかにも使われてるのかも。