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カテゴリ:エドガー・ライス・バロウズ
昔の単行本ではなく、合本版の第一集。『火星のプリンセス』『火星の女神イサス』『火星の大元帥カーター』の三部作を収める。基本的構造はターザンの第一作および第二作の筋立てと同じで、ただこちらの主人公がバージニアの紳士ジョン・カーターというだけのことである。
人種でいえば『プリンセス』で緑色人と赤色人が、『イサス』で白色人と黒色人が、そして『大元帥』で黄色人が登場し、火星全土をカーターが大元帥として束ねるというところで大円団となる。 シリーズを通して読んだのは不具がまだ10代の頃だった。卵生の火星人と哺乳類の地球人との間に子供が生まれるのか、とか、寒いはずの南極がなぜ暖かいのか、など突っ込みどころはたくさんあるが、全体を流れる独特の情感にはやはり、魅力がある。あらためてバロウズの翻訳は厚木淳、挿絵は武部本一郎に限る、と思ってしまった。 火星のプリンセス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.04 17:11:57
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