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カテゴリ:星新一
『星新一 ショートショート1001』を他の読書の合間合間に順番に読んでいく。
表題作の他に、「肩の上の秘書」「おーい でてこーい」が印象に残る。とくに後者は環境問題関連からか国語の教科書にもとりあげられたので、なかば現代の古典と化した感がある。 あらためて読み返すと、ショートショートとはひとつの器てあることに気がつく。ミステリーもスパイ小説もファンタジーもスリラー小説もある。たいていがコント仕立てだが、「なぞの青年」のような風刺小説もあれば「生活維持省」のような反ユートピア的味わいのあるものもある。「月の光」は、「太陽の光」たる男性とセットで生きる女性の哀愁を描いた佳作といえるだろう。 SFは本書では宇宙人絡みのものが多いが、「おーい でてこーい」は次元ものだし、「闇の眼」はミュータントもの、「肩の上の秘書」や表題作などはロボットものだ。まさに百花繚乱である。 さて第二短編集はこれいかに。 星新一ショートショート1001 ボッコちゃん改版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.03 17:29:00
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