タイトル通り、悪い夢や殺人、死に関するブラックユーモア的なものが多く、幸せそうに見える家族の裏側を暴露する、というオチの短編も少なくない。その中で、星さんにしては珍しい固有名詞のドラマ「顔の上の軌道」はオー・ヘンリー調で後味がよかった。
一方で文明批評は冴え渡る。「友を失った夜」は絶滅動物と環境問題、「むだな時間」はコマーシャリズム、「乾燥時代」は全自動的機械文明、「囚人」は人口爆発と食糧危機、「宇宙のネロ」は視聴率本位のテレビ番組に対する諷刺として楽しく読ませていただいた。
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Last updated
2009.08.25 20:20:25
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