マンネリにはマンネリの味がある。なにより安心して読める。表題に該当するタイトルの作品はないが、有難迷惑、災い転じて福となす、大きなお世話、という慣用句や諺が思い浮かぶ。全体として藤子・F・不二雄のSF短編集のような趣である。
R万能サービス会社とかアール氏とか、R関連の登場人物・法人も多い。RiddleのRだろうか。また、星さんの落ちにはよくあることだが、行動の連鎖、というか「はてしない物語」が多いのもこの本の特長だ。
「そそっかしい相手」はロビンソン・クルーソーのパロディで、「箱」は浦島太郎を逆手にとった掌編。高橋葉介の初期のタッチに相応しい佳作である。
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Last updated
2009.09.06 22:55:17
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