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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2010.11.06
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カテゴリ:百人一詩
「死んだ少女」
ナジム・ヒクメット

扉を開けて 叩くのはわたし
どの家の扉も わたしは叩くの
あなた方の目に わたしは見えない
死んだ人は見えないのだから

わたしが死んだのは ヒロシマ
たくさんの年がすぎてゆきます
いつまでもわたしは七つ
死んだ子は年をとらないから

炎は わたしの髪の毛を やき
炎は わたしの目にかぶさり
ひとにぎりの 灰に わたしはなり
灰は 風に 運び さられ……

おねがい! けれどわたしのためでなく
わたしには パンもお米もいらないの
アメだって食べられないの
木の葉みたいにもえてしまったから

署名してください おねがい
地球の上のすべての人に
子どもが 炎に やかれないために
子どもが アメを たべられるために

----------------

「鎮痛剤」の次は、これです。
意図が丸見えですね。

なお、この詩をモチーフにして、山岸凉子さんが「夏の寓話」という短編漫画を描いています。

ナジム・ヒクメットさんはトルコの人です。






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Last updated  2010.11.27 18:38:11
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