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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.02.19
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カテゴリ:洋画(欧米系)
終わりから始まる映画はたいてい文学的です。ご多分に漏れず、本作品もバイク事故で死んだロレンスの葬式から始まります。彼のために銅像まで建てられて。

ロレンスとはそもそも何者だったのか? 
参列者に記者が聞きます。その答えは? 
映画を観てください、と言いたいところですが…


ロレンスは、一言で言えば英国人の坂本龍馬でした。
違うのは、同胞たる英国人のためではなく、アラブのために尽くしたことです。
ばらばらだったアラブの部族をともかくも束ねたのは彼の功績でした。
そういう意味では、龍馬よりスケールが大きかったかもしれません。
数ヶ国語を話し、芸術や音楽に造詣が深く、博識でした。

彼は戦略家ではあっても、戦士ではありませんでした。
無理をして人を殺し続けたために、ロレンスの精神はだんだん壊れていきます。
敗走する英兵を皆殺しにしたのは、彼のなかの英国人を殺そうとしてのことでした。
しかしその後、アラブのために占領したダマスカスの水一つでない病院で、負傷したトルコ兵に「このアラブ人め」とやられてから、彼は本当に腑抜け同然になってしまいました。

織田信長や坂本龍馬は発達障害者だった、という見方があります。
真偽はともかく、彼らが人の見えないものを見、予見し、その実現のために力を尽くし、志半ばで倒れたことは周知の通りです。
その伝でいくと、ロレンスもその仲間だったのかもしれないな、と学生時代に一度観たはずの映画をもう一度観て、思いました。

なお、他の映画とのからみで言うと、まず連想したのは黒澤明の『デルス・ウザーラ』でした。
共通点は「男同士の友情」です。


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Last updated  2011.02.19 22:05:48
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