|
カテゴリ:健康・病気・怪我など
漢方薬の入門書として、これほどわかりやすい本はないでしょう。『インドのひみつ』と同じシリーズです。
いわく、漢方薬は民間薬ではない。素人にはつくれない。 いわく、漢方は中医学(中国の伝統医学)ではない。日本の医学である。 いわく、漢方は蘭方ではない。 ・3世紀には、中国で漢方のもととなる「傷寒論」が書かれた。 ・中国医学は、5世紀から6世紀に、朝鮮半島経由で伝えられた。 ・聖徳太子の時代以降は、遣隋使や遣唐使を通して中国医学が伝えられた。 ・10世紀末には、日本最古の医学書「医心方」が著された。 そうですが、日本は明治時代以降、漢方医学をずっと迫害してきました。 漢方は免許がなくてもできる「家業」だったこともだったことも一因かもしれませんが、西洋医学の方が人の命を救う点において効率的だったことも否めません。戦争となればなおさらのことです。 ところで、 ・漢方薬にも副作用があり、即効性があるものもある とのことですが、それでも現在では、 ・148の漢方薬に健康保険が適用され、 ・すべての医大、医学部で漢方医学の講義が実施されている。 なるほど。復権ですね。 ところで、不具のかかりつけのお医者さんはOリングテストという奇妙な術を用いますが、漢方の診察も独特です。 ・問診の外に「望診」「聞診」「切診」がある。 ・「気」「血」「水」のバランスを重視する。 ・体ががっちりして体力がある状態を「実証」、蒲柳の質で免疫力が弱い状態を「虚証」という。 あとは、他の入門書にあたってみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.13 04:18:26
コメント(0) | コメントを書く
[健康・病気・怪我など] カテゴリの最新記事
|