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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2019.07.01
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カテゴリ:百人一詩
「やさしい魚」
川崎洋

やさしい魚のやさしいうろこが
月曜日に一枚火曜日に二枚剥がれた

剥がれたうろこは銀色にひかりながら
海の中見えない底へ沈んでいく

やさしい魚のやさしいうろこが
水曜日に三枚木曜日に五枚剥がれた

うろこが剥がれて
やさしい魚はひりひり痛い

やさしい魚のやさしいうろこが
金曜日に十四枚土曜日に三十八枚剥がれた

日曜日 歌おうと海に来てみれば
砂に終止符のようなやさしい魚のなきがら


--------------------


『大人になるまでに読みたい15歳の詩③ なやむ』より。
読んで連想したのは、​「夕焼け」​であり、​「動物の受難」​であり、​香川紘子の詩​でした。
皆さんは何を連想しましたか?


大人になるまでに読みたい15歳の詩 3





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Last updated  2019.08.15 23:08:08
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