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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2019.07.08
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カテゴリ:漫画
四十巻まで、としたのは、次から巻数が漢数字から算用数字に変わるからであり、秦の抱える内憂外患に一区切りがついたからでもある。

長かった。ゲオでコツコツ立ち読みしてきたが、小説ならもっと少ない紙数で済んでいる。まあこの作品は事実の骨格をもとにしてとんでもない肉付けをした極め付きのフィクションだから、漫画という舞台でこそ映えるのかもしれないが、それにしても長かった。映画の内容などまだ最初の五巻分弱の筋書にすぎない。

では四十巻に至るには、あと映画7本分が必要か。まるで『スター・ウォーズ』だが、そんなことにはならない。戦闘シーンばかりで人間ドラマが少ないからである。四十巻に来るまでに心動かされるのは秦王の異母弟の死と、呂不韋との問答、太后の「命乞い」くらいのものである。せいぜいがここまで3部作というところだろう。だがこの続編を映画化するのは難しかろう。製作権をすべて中国に譲るというなら話は別だが。

呂不韋と秦王の言葉の決闘は興味深い。あれは、形の上では呂不韋の負けだが、結局、秦の統一後も戦争はなくならなかったことは史実が示すとおりである。呂不韋の道は、武を捨てて商に邁進した戦後日本の姿、あるいはユーロを生み出したEUの姿にも通じる。作者がそこまで考えてあのネームを作ったのかはわからないことだけれども。


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Last updated  2021.01.23 21:29:49
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