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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2019.09.15
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カテゴリ:徒然日記
田舎の夜は早い。終バスも早い。病院に倚った還り、年配の女性に声を掛けられた。お見舞いの帰りで、家に帰りたいのだが、乗せてっていただけないか、と頼まれる。声はよく通るししっかりしているが、どことなく幼い感じもした。免許も返納し、一人暮らしなのだという。

まあいいや、と思って乗せた。ちょうど母ぐらいの歳だったせいかもしれない。方角は少々ずれるが、勝手知ったる道だ。生まれてはじめてのヒッチハイク(された)だった。

老婆はしきりにすまなそうに話をするので、適当に相槌を打つ。冷たすぎないように、入れ込みすぎないように、淡々と。タクシー代は勿論取らなかった。受け取っていたら、落葉に変わっていたかもしれない。相手も最後まで尻尾を見せなかった。けだものとしての礼儀だったのだろう。





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Last updated  2019.11.25 20:26:35
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