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2013/04/11
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カテゴリ:木の話
ASIBAの木表 木裏B.jpg


分かりやすく一枚だけ色を変えてみました。
上の写真と下の写真で、何が違うでしょうか?

間違い探しみたいですが、違うのは、板の裏表ですね。
年輪を見ると分かりやすいと思います。
上側は、年輪が山なり【∩】になっています。
下側は逆に、谷【∪】のようになっています。

木材用語では、年輪から遠い面、すなわち、外側に向いている面を「木表」といい、逆に、年輪に近い面を「木裏」といいます。

ということで、上側を「木表使い」。下側を「木裏使い」といいます。

木材というのは、製材時の水浸し状態から乾燥していく過程で、収縮して、それにともなって変形します。
一般的に、木表を上にしたときに、∪状に反ってきます。

写真を見ても、上側が全体に∪状に、下側は∩状に反っていることが分かると思います。

足場板の場合には、最初の出荷は「生」の状態で、それから、建築現場で使われながらだんだんと乾燥し、こんな感じで反ってきます。
なので、極端な話、足場板の古材を使うからには、反ってない材料などありません。

普通の材料ですと、乾燥して反った状態のものから、削ってきれいな四角形の材料を取ります。
でも、足場板古材の場合には、削ったら「終わり」ですから、それはできません。
結果として、OLD ASHIBAは、宿命的に「反ってる」のです。

では、OLD ASHIBAは、木表、木裏、どちらを優先して使えばいいのか?ということが問題になります。
結論からいいますと、古材であり、表情も表裏で違いますし、個体差も激しいので、「お好みの方を使ってください」ということになります。

とはいえ、一般論として解説いたしますと、

・欠き込みなどを行わず、そのまま板同士をあわせてビスなどで固定する場合には、木裏の方が楽です。
木表を上にした上側の写真を見てもらうと、板の中央一点で下の台と接しています。これは、安定しにくいので、合わせ目の段差も大きくなりやすいです。
一方、下側の木裏使いの場合には、板の両端で台と接していますから安定しやすいという理屈です。
板の合わせ目も段違いになりにくいですね。
ということで、組立てが楽で、失敗しにくいのは、下側の「木裏使い」です。

・にも関わらず、WOODPROの工場で組み立てている製品は木表使いが多いです。
なぜかというと、工場で組み立てられる製品のほとんどは、「板の合わせ目」に溝加工などの欠き込みを行っているからです。
溝加工を行う場合、材料を安定させるために、木裏を表にして材料を置いて、木裏側に溝加工を行います。
結果として、木表側が表面側になる、という理屈です。
溝加工する刃物は、足場板を置いてある面からの高さを決めて加工されますので、基準面から30ミリに設定すると、厚い材料は深く、薄い材料は浅い溝ができます。
さらに、反って山なりになった部分は深く、端の方では浅くなります。

これが結果的に、材料の厚みに影響されない精度を実現し、板同士をぴったりにくっつきやすくします。

なんだか、だんだんと難しい話になってきたので、今日はこの辺でやめましょう。

いやー、説明するのって、難しいですね。









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Last updated  2013/12/20 11:34:31 AM
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