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テーマ:家を建てたい!(9817)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
ホームメイドで建てさせて頂いた家では、このような
施工をしたことはないのですが、最近リフォームの 相談を頂いたおうちで、1階の床下に通気を取らない 工法で建てられたものがありました。 分かりやすく言うと(それでも専門的なので難しいかな?)、 構造壁の部分だけに布基礎を立てて、それ以外の 部分には土を埋め戻して、その上に発泡コンクリートを スラブ状に張るやり方です。 つまり、コンクリートの上にフロアを載せて床に しているというものですね。 以前勤めていた工務店では、温水床暖を行った場合に このような工法を採用した住宅があったのですが、 私が営業を担当した家にもシロアリによる 被害がありました。 営業を担当しただけでしたので、施工方法などは 現場責任者に任せていたのですが、私自身としては、 コンクリートを床下全面に敷き詰めているので、 シロアリが入り込む隙間など全くないと思っていました。 また、当時標準的だった防蟻処理(住宅メーカーでは 今でも標準)によって安心だとも思っていました。 でも、それは全く逆でした。 まず、埋め戻した土にシロアリが入り込んでいたのです。 小さな生き物ですから、誰もそれを見つけることは 出来ませんでした。 そして、シロアリたちはコンクリートで閉ざされた 空間にいましたから、どうにかして食べ物を見つけようと スラブコンクリートの下を動き回ったと思われます。 そうしているうちに、コンクリートにクラックが 入っている場所やコンクリートが十分に敷き詰められて いない場所(布基礎とスラブコンクリートとの境目)を 見つけて、上へと上がってきたのでしょう。 そこに防蟻剤を塗られた木材を見つけて、食いつく 訳ですが、毒ですからシロアリは食べながらどんどん 死んでいきます。 でも、死ぬよりも生まれるスピードの早いシロアリは そのうち防蟻剤のない部分にまで到達します。 そして、その一部が羽アリとして広い世界へと 大量に飛び出していきます。 お恥ずかしい話ですが、こういったことを 知ったのは、以前勤めていた工務店のお客様の 家に被害が出た時でした。 被害が出た時、シロアリの専門家を連れて 状況を確認したのですが、その方もそんなに 被害はないだろうという判断をされたので 私も安心しておりました。 でも、他に逃げる場所がないシロアリにとっては そこのものしか食べられないという状況だった為、 被害は相当のものでした。 最終的に、建てた工務店が駆除と復旧に当たった のですが、当時既に独立していた私にとっては 自身の無知と過信を恥じる苦い経験でした。 今回リフォームを相談頂いたおうちでも シロアリの被害があったとのことで、既に 駆除の施工を行ったということですが、 チェックだけは忘れずにやっていって欲しいと思います。 シロアリ自体は、非常に弱い生き物ですが、 彼らも生きるのには必死です。 そういった工法で建てられたおうちがありましたら どうか一度チェックをしてみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年06月30日 12時01分40秒
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