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龍5777

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Sep 30, 2011
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カテゴリ:伊庭求馬活殺剣
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     「影の刺客」(26)

「また伊庭殿に借りができたの、じゃが奴等の隠れ家が知れたことは

重畳じゃ。すぐに一帯の探索を茂吉等に命じな」

「深川の茂吉と弥七に捜らせます」

 天野監物が首肯した。この茂吉や弥七は火付盗賊改方の狗として働いて

いるが、普段は堅気の生活を送っている者達である。

 いずれも昔は前科者であり、こうした探索には必要不可欠の男達である。

「しかし、深川森下町とは驚きじゃな、だが残りの曲者は何処に潜んでおる」

 そう言った河野権一郎が顔を険しくさせた。

「お頭、深川森下町には十名もの曲者が潜みおります」

「天野、あとの甲組、己組、癸組の三組を突き止めることも必要じゃ、

その自信はあるか?」

 天野監物と若山豊後が顔を伏せた、二人にも自信がなかったのだ。

「何をおいても西の丸警護が最優先じゃ。老中首座のお命が曲者に襲われ

たら、天下の物笑いじゃ」

「お頭、人数が足りませんぞ」

「馬鹿め、それを申したら何もできぬ」

「そうですね、一刻もあれば深川森下町の様子も判明いたしましょう」

 若山豊後が不敵な顔つきを見せ、河野権一郎に答えた。

「わしは組頭殿に報告してくる」

 足音を響かせ河野権一郎が奥にむかっていった。

    (四章)

「ああっ、・・・好いよ」

 女の歓喜のうめき声が洩れ聞こえてくる。

「どうじゃ、ここが良いか?」

「いい、・・・もっと烈しく突いておくれな」

 全裸の男女が真昼間からあられもない姿で交合している。女は豊かな

乳房をゆらし、歯をくいしばり男の逞しい躰に馬乗りとなって身悶えて

いる。二人が秘毛をこすりあわせ、男が下から乱暴に腰を上下させた。

 既に女は数えきれない絶頂を迎えていたが、貪欲に男の男根を銜え、

白い頤(おとがい)を顕にし、黒髪を乱し男の胸に手をついて狂態を演じ

いる。男の腰が動く度に女の口から喜悦の声が洩れている。

「お頭」

 襖越しより忍び声がした。

「なんじゃ」

 お頭と呼ばれた男は眼を転じ襖に視線を移したが、休むこともなく女の

豊満な乳房を揉んでいる。

「弥勒寺方面から、数名の男が忍び寄っております」

「火付盗賊改方の狗か?」

「今、何者か捜っておる最中にございます」

 お頭が躰に跨った女の腰に手をかけ、軽々と持ち上げ自分の傍らに横た

えた。濡れぬれとした巨大な赤黒い男根が天をむいた。

 そうしておいて女の太腿を大きく広げ、横から狭間に突きいれた。

 女陰(ほと)が裂けるような広がりをみせ、女は巨大な男根を銜えこんだ。

「いいっ」

 女が狂ったように身悶えた。男は腰を揺すりながら冷静な下知を下した。

「狗ならば見逃せ、ここに来たのは永田町に放った者が白状したのじゃ。

奴等は確認したら必ず報告に戻ろう、その隙に我等はこの古寺を見捨てる」

「いずれに隠れます?」

「ここから三町ほど南に古寺がある、奴等はこんな近くに我等が隠れる

とは思いもせぬ筈じゃ」

「畏まりました。撤退の用意をいたします」

 ふっと気配が消え失せた。

 頭は再び女の肉体を弄びはじめた。耳元に女の歓喜の吐息が切れ切れ

に聴こえてくる。女の細い腰がうねり、貪欲に快楽を求め太腿が男の躰を

締め付けた。黒髪のあいだから容貌が現れた、色白で色欲に酔った美貌の

女である。唇をかすかにひらき眸の色が気だるくみえる。

「そろそろ、極楽往生させようかの」

 そう言葉をかけ、男は繋がったまま躰を回転させ女の下肢を大きく割っ

た。眼下には美しく淫らに己の男根を飲み込んだ女陰が顕となった。

 男はそれを眼で楽しみゆっくりと腰を蠢かした。

「お頭、・・・いいよ」

 悲鳴に近い声で快感を訴え、女体に痙攣が奔り女が下肢を広げた。

 その頃、茂吉と弥七と配下が古寺に近づいていた。寺から女のよがり声が

洩れてくる。

「野郎、昼間から女を抱いているぜ」

 茂吉が崩れた板壁のすき間から寺の内部を覗きこんだ。

 庫裏には八名の男が酒を喰らっている、女のうめき声は奥から聞こえる。

 いずれも獰猛な面をした男等である。壁に黒装束が吊るされていた。

「弥七の、奴等に違いねえ」

 すき間からのぞき見た弥七も肯いた。

「早速、ご注進だな」

 それぞれが足音を消して古寺を離れようとした。

「いいっ、・・・行くよ」

 女の絶頂の声とともに男の精を放つ太い声が交じって聞こえた。

「畜生め、今に吠え面をかかせてやるぜ」

 捨て台詞を残し、一行は隠しておいた猪牙船で小名木川へと向かった。

 その様子を一人の男が草叢から見つめていた。


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Last updated  Sep 30, 2011 11:37:35 AM
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