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2004/08/26
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「地球のヘソ」
「第7の大陸」
「赤い島」
……そして「不思議の島」。

さまざまな異名を持つ島……マダガスカル。

マダガスカルは、
アフリカ大陸の東、約400キロのインド洋上に浮かぶ島で、
南北1570キロ、束西の最大幅580キロ、面横は58.7万平方キロ。
面積にして日本の約1.6倍の大きさを持ち、
グリ一ンランド、ニューギニア、ボルネオに次ぐ世界で4番目に大きい島です。

ワオキツネザルや、シファカ・アイアイなどの原始的なサルの仲間や、
飛べない鳥エミュー、サバンナにそびえる巨樹・バオバブなど、
独自の進化を遂げた動植物が多いことで知られ、
全動植物の4分の3までが囲有種であると言われています。

そして石好きな視点から見ても、
マダガスカルは不思議と驚きとお宝の島。

ホランダイト入り水晶、
キャンドルクォーツ、
オーシャンジャスパー
スター・ローズ・クォーツ、
セレスタイト……
名前だけで、ああ、あれねとわかるだけでもこれだけ(これ以上)あり、

それ以外にも独特のスモーキーや、スモーキー・シトリン、
美しいクリアクォーツ、ミルキー・クォーツ、
その他さまざまな石を産出します。

この雑記(日記)にも
 7月5日/フレアー・ミルキークォーツ
7月22日/エピドート? ビソライト?入り緑水晶
7月23日/スモーキー・シトリン
7月24日/ローズ・クォーツ
8月19日/スモーキー・タンブル
などが登場しています。

スモーキー・タンブルのところでも書きましたが、
ふと気が付くとマダガスカルの石だったりすることが多く、
知らないうちに数が増えている産地です。

そのわりにいつまでたっても「マダガスカルについては勉強中」だったりするので、
これではイカンと一念発起、この場を借りて勉強してみることにしました。

そうです。
毎日、いろんな石の話題をひねくり回していますが、
あらかじめ知っていたことなどほとんどありません。
「ここに書く」ということをきっかけに、
毎回必死こいて資料を探し、付け焼き刃で勉強しています。
多分に未消化でわかりにくいところもあるかと思いますが、
ご容赦を。

おっと、本題に戻りましょう。
マダガスカルについて勉強すると言いましたが、
なぜ、勉強するのか。
それは、どうしてこの島に、
こんなにユニークで多彩な石が産出するのかを知りたいからです。
同じ島なら日本に出てくれれば、もっと入手しやすいのに~
……という本音もあったりします。

……というわけで、マダガスカルの成り立ちをざっと調べてみますと、
5億7500方~2億4700万年前の古生代と言われる時代、
南半球には後に南極、アフリカ、オーストラリア、南米、インドなどに
分裂するはずの大地がひとかたまりになったゴンドワナ大陸がありました。
マダガスカルはと言えば、この大陸のほぼ中心、「おへそ」の部分にあったとされています。
(地球全体で言うと、南半球にこのゴンドワナ、北半球にはやや小ぶりなローラシア、シベリア、今の中国南部などの陸地があったようです)

その後、大地はさらに集まり、
中生代の三畳紀(2億4800万年~2億0600万年前)ごろ、
陸地のほぼすべてがひとつに集まった
パンゲア大陸が出現します。

しかし、次の中生代ジュラ紀(2億0600万年~1億4400万年前)のころには
パンゲア大陸は分裂を始め、
南半球のゴンドワナ、北半球には北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどが分かれていました。
このころ、マダガスカルはまだゴンドワナの中心部分にあります。

さらに分裂はすすみ、
ゴンドワナは、南アメリカ、 西アフリカ アフリカ、南極-オーストラリアに分かれ、
マダガスカルは、インドなどと一緒に1億6000万年前ごろアフリカから分離し始めます。
さらに、8000万年前にはインドとも切り離され、
今の位置にあるというわけです。

以来、大陸とは陸続きになったことがないので、
分裂前に生息していた動植物が生き残り、
独自の進化を遂げて、不思議の国・マダガスカルとなったわけです。

が、これでは、なぜマダガスカルにたくさんの水晶などが産出し、
変わった石が多いのかという理由にはなりません。

なおも調べていくと、意外なことがわかってきました。
手がかりは、大陸の分裂です。

ここで、マダガスカルが、
ゴンドワナがアフリカ大陸とインド、南極などに分かれていく

ひび割れの真ん中にあったと言うことを覚えておいて下さい。

ついでに、8月24日の雑記で紹介した、水晶のでき方なんかも
思い出していただけるとうれしいです。
地上付近まであがってきて冷えたマグマの中に気泡や水泡ができ、
そこに熱水がたまって、空洞の中に水晶が成長した……という、あのお話です。

ここでちょっと地球の構造をどうぞ。
地球を生卵に例えると、
黄身の部分が核、白身がマントル、殻が地殻となります。
私たちが地面を掘り返す程度では、出てくるのは岩ばかりですが、
地球の内部はまだ熱を持っており、白身にあたるマントルは、
今もゆっくりと対流を続けています。
そしてこの地球という卵の殻は、大きく十数枚くらいに割れており、
マントルの流れに乗って少しずつ動いています。
この割れて動く殻をプレート、
プレートが動くことによって大陸が分裂したり移動したり、
ぶつかって地殻変動を起こすと言う考え方を
ご存じ、「プレートテクトニクス」といいます。

ところが、最近「プルームテクトニクス」という考え方が出てきました。
名前が似ているように、内容も似ているのですが、
さくっと言うと、プレートテクトニクスが、その名の通り
プレートが動くといういわば地球の表面のことに注目しがちなのに対し、
深い部分のマントルの対流(プルーム)の着目し、地球全体の動き、
超大陸の形成と分裂や、生物の大絶滅などを
考えようとするのがプルームテクトニクスです。
(……と理解したつもりなんですが、くわしく見ると違っているかも……)

このプルームテクトニクスで考えると、なぜ、せっかくできた超大陸が、
なぜ、どのようにして分裂するのかがわかります。


※ごめんなさい~!
またしても長くなりそうなので、
続きは明日の雑記にします!

このプルームでおもしろいことになりそうです!







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Last updated  2004/09/01 01:20:17 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
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