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2007/09/27
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カテゴリ:マダガスカル産
ジラソル

中秋の名月、満月のタイミングを逃しましたが、この石。
マダガスカル産のジラソルです。

ぷるぷるっとしたゼリーを思わせる半透明の色合い、
ふんわり光がにじむようなやさしい輝き。
なんだか月っぽい石……?
いやいやいや。

ジラソルという名前の語源を検索すると、
たいてい「オパールの輝きを持つという意味」であると書かれています。
もう一つ見つけたのは、マダガスカルの言葉で「水平線から昇る太陽」という説も。
マダガスカル語なんてわかりませんが、とりあえず「太陽」説に一票。

なぜなら「girasol」はスペイン語で「ひまわり」の意味だからです。
マダガスカルの公用語は、マダガスカル語とフランス語なので、
そこにスペイン語がどう関わるかという点が疑問ですが、
太陽つながりで、一票入れてみましょう。

さらに個人的な理由があります。
知り合いの石仲間さんから「ジラソルは見かけによらず、きつくて強い石」と
いう話を聞いたことがあります。
他にも「きつくて強い」といわれた石にメタモルフォーゼスがありますが、
メタモといえば、石英が変成作用を受けた
「メタ・クォーツ」であるという話を聞いたばかり。
変成作用を受けた(メタ)であるために、アルミナをコロイド状に含み、
それによって光が錯乱を起こし、
オパレッセンス(ふわっとにじむような光の効果)を示しているのがメタモ。

塊状で産出し、半透明で、オパレッセンスを示し、見かけによらずきつくて強い。
メタモの特徴は、そのままジラソルにも通じるものがあります。
そしてジラソルも、メタ・クォーツだそうなので、ますます似ています。

おそらく、かたやブラジル、かたやマダガスカルなので、
似ているといっても、アルミナの含有具合や、変成の具合なども違っているでしょうが……。

このように、名前と、(私にはわからないけれど)パワーの話と、
メタ・クォーツであることを総合すると、
私にとってのジラソルは、けっこうパワフルなイメージです。

さて、私は、これまでジラソルが水晶、厳密には石英であることに
何の疑いも持っていませんでした。

ところが……

別館サイトのツッコミでも声を大にして叫びましたが、
ジュディ・ホール著の「クリスタル&癒しの石」では、
ジラソルが「オパール」の項に入れられております。

おいおいおいおいおい……!
……と目を疑っていたら、また別のところで
メロディ氏が「ジラソルはブルー・オパールに属す石」と言っているという話を発見。
日本のショップサイトでも、「ジラソルは遊色を示さないゼリー・オパール」と
言っているところが……。

きっぱり言います。
ジラソルは水晶(石英)です。

理由の一つは重さと硬さ。
オパールを実際に持ってみるとわかりますが、
同じ大きさで比べたら、水晶(石英)の方が重いです。
手触りも硬い。オパールの方は、ややプラスチックっぽく感じます。

もう一つの理由はスター。
メタモやジラソルにはスターが出るものがあります。
スターといえば別名をアステリズムとも言う、「*」のような6条の光のこと。
これは、塊状で結晶の形が定かなくても、ジラソルやメタモが結晶している証。

スターは、結晶の軸にそってルチルなどの細かな結晶が
規則正しくならんで内包されることで現れるもの。
(ジラソルのスターを作るのが何かは不明)
おおざっぱに図示すれば下図のようになります。

スターの仕組み

つまり、スターはぎっしり結晶することで見えなくなってしまった
結晶の形を物語っているわけです。
スターローズクォーツの丸玉をお持ちの方は、
ぜひスターの出る位置を確認してみてください。
一つのスターが見つかれば、その反対側にもスターが出るはずです。

スターが出るからには、メタモやジラソルは結晶している。
厳密には結晶していないオパールではあり得ません。
(オパールは、二酸化珪素のミクロな丸い粒が
規則正しくならんでいる構造を持ちます)

スターの話を持ち出すまでもなく、重さや手触りなどで
簡単にわかりそうなものなのに、なぜ、オパールという話が出てくるか。

最初は、ジラソルのふんわり柔らかな光具合が
「オパレッセンス」と表現されることによるものかと思っていました。
オパレッセンスは、「乳白光の」という意味で、
オパールのに地色を現す「遊色(プレイ・オブ・カラー)」とは別です。

オパレッセンスを誤解してオパールなのか……と思っていたら、
ジラソルが別の名前で呼ばれているのを見つけました。
一つは、ムーン・クォーツ。
もう一つがブルーオパール・クォーツです。

二つ目のブルーオパール・クォーツが非常にあやしい。
クォーツとついているからには水晶(石英)であることは明らかなはずですが、
頭の「オパール」に気を取られると、オパールの仲間だと言われかねません。

なぜ、ジラソルがブルーオパールの名前を持つかと言えば、
クリアに近い透明度のジラソルの中には、
光を当てると青白い光を浮かべるものがあります。
この輝きに注目して、ブルーオパールの名前が付いたようです。

オパレッセンス(ふわっとした輝き)の青いもの、ということでしょうか。

青白い光を浮かべるものは、ジラソルの中でも透明度が高い一部のものだけです。
乳白色で不透明度が増すと、青くはなく
ムーンストーンのシラーをもっと淡くしたような白い光になります。

ここでもう一度。ジラソルは水晶(石英)です。
時に「ブルーオパール」の名前がくっつきますが、石英です。
オパールが混ざっているわけではありません。
水晶がオパール化したわけでもありません。
内部にアルミナなどのミクロな内包物をたくさん含むために、
光が拡散され、ふわりとにじむような光を放つ、
みずみずしくも(たぶん)パワフルな石英(メタ・クォーツ)なのです。






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Last updated  2007/09/28 01:06:37 AM
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