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2007/09/29
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カテゴリ:マダガスカル産
IMAGE2007二日目。
行ってきました。結果はお聞きくださいますな。
石イベントには魔物がいる。
魔物に対抗するには強い意志が必要で、
私には石はあれど、意志は持ち合わせていないようです。

昨日は昨日、今日は今日。会場いっぱいの石にほくほくしながら
会場を巡回していると、このイベントには出店されておられないのですが、
メタ・クォーツのことを教えていただいた石屋さんに遭遇。
その方が、ジラソル玉を探していたので、一緒に探しつつ、
メタ・クォーツであるジラソルのことで話に花が咲きました。

この石屋さんがジラソルを探していた原因の一端は、私にあります。
ジラソルにスターが出るものがあると聞いたが、
見たことがないとおっしゃっていたので、
前日、メタ・クォーツのことをお聞きしたときに、
我が家のスター付きジラソルをいくつかお見せしたのです。

そのうちの一つがこの石。
イエロージラソル

ミルキーな感じの半透明で、マダガスカル産。
イエローのジラソルだと言われました。
そして、ご覧の通り、うまく光を当てると、やたらに立派なスターが出まくります。

ところで、昨日、スター・ローズクォーツなど、
スターが出る水晶の仕組みを、以下のように説明しました。

スターの仕組み

ルチルなどの微細な結晶が、六角形の結晶軸に沿って整然とならぶことで、
それに光が反射して、6条(*)のスターが出るのだと。
スターの6本の光の筋は、六角形の結晶の角を結ぶラインのようなものなのです。

そのため、スターローズクォーツなどでは、スターが出る位置はだいたい決まっていて、
その場所と、ちょうど反対側にもスターが出ます。

結晶の軸に剃って規則正しくならんだ、顕微鏡サイズのルチルの結晶がキモなので、
たとえば、図の結晶の柱面にあたる方向から光を当ててもスターは出ません。

しかし……写真のイエロー・ジラソルは、
どの方向から光を当ててもスターが出ます。
通常のスターの仕組みからすると、考えられないことなのだそうです。
いったいなぜなのか、同じような石がブラジルにもあるのかを確かめるために
ジラソルを探しておられたのです。

このようなスターは、丸玉か丸玉に近い形でなければ確認しにくいので、
確かなことは言えないですが、ジラソルであればどのようなものでも
このようなスターが出るかと言えば、そうではありません。

私が写真の石を買ったとき、一緒にならんでいた丸玉でも、
スターが出にくいものがありましたし、
先日のジラソルは、丸に近い形ですがまったくスターが出ません。

ローズクォーツで、丸みのあるタンブルであればスターが確認できることを考えると、完全な丸玉ではないからスターが見えないのではなくて、
もともとスターが出ないのだと思われます。

いったいこのスターは何だ。
石屋さんのお話では、細かいルチルの結晶が、
通常のスターの場合のように規則正しく内包されているのではなく、
不規則に、縦横無尽に内包されている性ではないかとのことでした。
しかし、それならばそれで、どうしてきれいなスターになるのか、
ローズクォーツのピンクの原因がルチルの微細な結晶のためだと言われているのに、
ピンク色でないのはなぜなのかという不思議が残ります。
(このこともあって、ローズクォーツの色の原因は、
ルチルの微細結晶ではないか、他の要因が関わっているのではないかという
説もあります)

さらに、これはおもしろいと思ったのが「ジラソル」の名前の由来。
先日も行ったようにジラソルとはスペイン語で「ひまわり」。
コメントでも教えていただいたように
「ジラ」が回る、「ソル(ソール)」が太陽という意味なのです。

ところが、誰がジラソルと呼び始め、
たいていは半透明白のゼリーを思わせるあの石が、
いったいどうしてジラソルなのか、
誰に聞いてもはっきりしないのだそうです。

わからないながらに、ここに一つの仮説があります。
写真のように、光を当てて浮かび上がるスターが「太陽」であり、
どの方向から光を当ててもスター(太陽)が出る、
つまり「光につれて太陽が動く」……「太陽が回る」。
それがジラソルではないのかと言うのです。

なるほど。
仮説とは言え、おもしろいです。
なぜスペイン語なのかという謎は残りますが、
この説では「ミルキー・クォーツ」と「ジラソル」の違いがはっきりします。

通常は「マダガスカル産の塊状ミルキー・クォーツがジラソル」という認識が多いです。
もうちょっと厳しく言うと、「ふわっと輝くようなもの(オパレッセンス)」や
「光を当てると、ムーンストーンの輝きの淡いような光が浮かぶもの」
という人もいます。

しかし、この新しい説に従えば、なぜジラソルという名前なのかという理由が納得できる上、
「どこから光を当ててもスターが出る石」という明確な基準があります。
すると、昨日のジラソルは、ジラソルではないということになりますが、
ミルキー・クォーツと改めて名前が付けられるということは、
普通とは違う、何か際だった特徴があるからこそだと思うので、
マダガスカル産のミルキー・クォーツであれば、どれでもジラソルというのではなくて、
その中の「こういうものがジラソル」と、名前が示す範囲が狭まることは、
ある意味理にかなっていると思います。





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Last updated  2007/09/29 11:12:11 PM
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