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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2015年03月02日
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カテゴリ:チリワイン

今回はチリワインです。しかし、品種はなんとも珍しいサンジョヴェーゼです。
サンジョヴェーゼ2012。生産者ヴィーニャ・ファレルニアはチリの北部、エルキ・ヴァレーに1998年に設立されました。元々ピスコの産地であるエルキ・ヴァレーですが、そこを観光で訪れたイタリア人グラモラ氏が、その環境に魅了されスタートしました。チリは北部の方が暑いですが、ファレルニアの畑はどこも標高350m以上、中には2000mに達する高地にあるものもあります。
セパージュは、サンジョヴェーゼ100%。価格は、写真のお店で1058円。

は濃いルビー。流石というべきか透明度もあります。

香りはフルーティで、イチゴを中心にクランベリーなどの赤ベリー、それにイチゴジャムやドライベリーのニュアンス、チェリー、アセロラ、少々のプラムっぽさといったものが感じられました。また、そのフルーティさの中に、サンジョヴェーゼらしいスミレの花のような要素も。その他、土っぽさや茶色いスパイス、軽い革感といった雰囲気も感じられました。

味わいは、やはりそこは果実味メイン。しかし、そこまでごついものではなく、色に似合った大人しい目のものです。渋みはしっかりで、舌触りにタンニンの存在感もあり。酸は、柔らかでメインにはなりませんが明るくキュートなもので、アクセントとして効いています。後口には旨みも。ボディはミディアム程度でしょうか。

イタリアのブドウがトマトの故郷南米にやってきたということで、トマトに合わないわけがありません。
鶏肉のトマト煮込みにはよく馴染みました。トマトの酸、コク、肉の旨みに、ワインの果実味やボディの量感、旨みがバッチリ。また、加えたローリエの香りにもよく、どうもワインの奥底にそう言った香りのニュアンスがあるようです。
また、シンプルなマルゲリータピッツァもいいつまみでした。ナポリ風の生地のモチモチしたものを合わせましたが、生地の甘みや焼けた香ばしさにも合いますし、勿論、トマトの酸味や甘味、チーズのコクにもしっくりきます。
その他、シンプルに焼き鳥(たれ)をつまんでもよかったです。鶏肉との相性は言わずもがな、タレの甘辛さ、コクにワインの果実味が嵌る感じです。

イタリア、トスカーナのサンジョヴェーゼとは大分趣は違いますが、でもどこか通ずる雰囲気もあります。チリの他の品種、例えばメルローやカベルネ、カルメネールなどともまた違った感じで、面白い試みだし、面白いものが出来ているなと感じました。

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最終更新日  2015年03月03日 21時37分47秒
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