テーマ:ワイン大好き!(30885)
カテゴリ:スペインワイン
今回はスペインのシラーです。 パーヴュス・シラー2011。生産者アルタ・アレーリャはバルセロナからほど近いアレーリャという自然保護地区にあるワイナリーです。自然保護地区内の産地ながらスペインの原産地呼称を認められているという面白い場所となっています。創業は1991年と最近で、ベルモットやスプマンテでお馴染みのイタリアのマルティーニ・エ・ロッシのスパークリング部門の技術責任者をしていたホセ・マリアが、開墾・植樹からスタートしました。という訳で、やはりカヴァに力を入れています。また、栽培ではビオロジック、さらに、醸造ではカヴァながらアンセストラル方式で酵母・糖・酸化防止剤を添加しないものを作るなど、自然派な生産者でもあります。 こちらは、そんなカヴァに力を入れている生産者の、シラーを用いたスティルワインになります。価格は、写真のお店で2689円。 色は赤黒い感じですが透明度はあり、濃いルビーといったところでしょうか。 香りはフルーティさが強くラズベリー、クランベリー、ストロベリーといった赤ベリーや、ブルーベリー、ブラックベリー、さらに、それらのジャムやコンポートといったものがよく出ていました。そこに、シナモンやクローヴっぽさといったオリエンタルスパイス感が加わります。血や肉の感じなどはあまりなく、フルーツ+スパイスの印象が殆どでした。 味わいは香りに似合った果実味中心なもの。そこに、乳酸系のしっとりした酸とそこはやはりシラーらしいしっかりした酸が入ってきてバランスを取っています。果実味にゴツさはなく、加えて丸くまろやかな口当たりも相まって、ジューシー乍ら穏やかなワインという印象。ボディもミディアムフルといったところでしょうか。 食事との相性では、先ずはローストビーフをつまんでみましたが、香りの面での相性は悪くないもののそこまで際立った感じは無かったものの、味わいの面ではやはり、存在感のある渋味と肉の旨み、脂の相性は良かったですね。 また、鶏肉じゃがにトマトピューレを加えたトマト肉じゃがをしてみたところ、トマト+醤油+砂糖、さらに肉の旨みや脂、そしてタマネギの甘みがあいまった味わいに、ワインの果実味中心の味わいがよく馴染みました。香りでも、ベリー感とトマト中心のそれが中々いい感じ。 あとは、バルサミコ酢を使ったブリ大根をも試してみましたが、こちらもブリのコクと甘辛い味わいにまずまずでした。 フルーティで柔らかさのあるワインですので、赤身の肉などにももちろん悪くありませんが、色が黒くて甘辛い味わいとの相性はよさそうです。黒酢の酢豚とかもいいかも。 スペイン、そして自然派という事でか、いわゆるシラーのイメージとはちょっと違ったものでしたが、ワイン自体はフルーティでとっつきやすいものではあります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年02月17日 00時25分16秒
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