テーマ:ワイン大好き!(30890)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
続いてのイベントはイタリアのワイナリーを招いてのガラディナーです。岡山も、地方にしては中々にワインが盛んな土地で、酒販店によるインポーターを招いての試飲会なども行われていますが、ヨーロッパの生産者が西日本方面を回る際に寄って下さったりもします。
今回は、モンテ物産と岡山のイタリアン、ドゥオモの主催で、イタリア・モンタルチーノにありますバンフィ社の北アジア・エリアマネージャーのであるパオロ・ファッシーナ氏を招いてのガラディナーが開催されたので行ってきました。 バンフィは、モンタルチーノと言えばお馴染みのブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどで有名なワイナリーですが、創業自体は1978年と最近。 アメリカで、イタリアワインの輸入販売を行っていたマリアーニ家が、自国イタリアでのワイン造りを目指していたところ、取り扱っていたポッジョ・アッレ・ムーラのオーナーが高齢と後継者不在を理由にワイナリー売却を持ち掛けこれを了承、1978年にバンフィ社となったそうです。 モンタルチーノは、7月の雨が少ない、典型的な地中海気候の土地で、全市でも人口は5000人程度という小さな農業エリアです。 土壌は、粘土石灰質+火山性岩石。その、(ワイン造りに)恵まれた気候と土壌を活かして、昔からワイン造りは主要産業となっていたようですが、特に、サンジョベーゼに適していることが分かってからはその生産量が飛躍的に増加、1860年代の栽培面積が71haだったのに対し、2012年には2100haになり、生産者も約6倍に増えたのだとか。 さて、そんなモンタルチーノのバンフィのワイン、今回のイベントでは5種類を頂けました。メモを取れていますので、また後程個別記事に出来ればと思います。 1、バンフィ・ブリュット 先ずはスプマンテで。シャンパン方式で作られた泡になります。フルーティな香りと味わい、後口を占める少々の苦味が印象的なワインでした。 2、チェンティネ・ビアンコ2013 バンフィの白は国際品種中心のようで、こちらもシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランを使用しており、そこに、ピノ・グリージョが加わっています。ライトながら果実味のある、イタリア中部の白らしいという印象でした。 3、レ・リメ2014 こちらは、シャルドネとピノ・グリージョ2種類による白です。チェンティネ・ビアンコと比べますとよりハリのある酸が印象的でした。香りもより明るい印象。 4、チェンティネ・ロッソ2013 今回は、ブルネッロは有料試飲で、会の通常のラインナップの赤はどれもサンジョヴェーゼ+国際品種というアイテムでした。こちらにもメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンが使われています。ベリー感バッチリ。 5、クム・ラウデ2012 こちらは、チェンティネ・ロッソに使われている3種に加え、シラーもアッサンブラージュしています。トスカーナって結構シラーやってますもんね。やっぱりベリー感ありますが、やはりかなり深さが出ます。 久々にこのエリアのワインをたくさん飲みましたが、やはり赤のフルーティさは印象的でした。お手頃なチェンティネから、上級レンジのものまで、セパージュや畑が違うにも拘らず共通する世界観があるように思いました。 席にはワインリストとバンフィについての資料がありました。 チェンティネ・ロッソとクム・ラウデです。向こうに見えるのはドゥオモの名物であるピッツァを焼く、イタリアからやってきた石窯です。 ここからはお料理。大皿で出てきたものを各自取り分けるスタイルでしたので、盛り付けがあれなのはご了承ください^^; 先ずは地元岡山産のアスパラガスとラルド・コロンナータ。コロンナータはトスカーナの地名、ラルドは背脂の生ハムです。脂っ気と塩気がアスパラによく合いました。 上から時計回りに、北海道産塩鱈とジャガイモ、鶏白レバーペーストのクロスティーニ、瀬戸内産イカナゴ新子のソットーリオ。塩鱈とジャガイモは、ポルトガル料理のバカリャウのコロッケを思わせる1品でした。イカナゴ新子は時期ですね(というか、そういう時期のイベントでした)。 続いては岡山県産黒豚肩ロースのアリスタ、空豆とペコリーノ・トスカーノサラダ添えです。アリスタとは、トスカーナ風ローストポークとでもいうものだそう。やっぱり、豚肉、それもハーブを使ったローストとなると、合わせるのは白ですね。 そして、ドゥオモ名物のピッツァ!ホウレン草とリコッタチーズのペーストソース、サラミ・フィノッキオーナと玉島産タケノコです。トマト系ではなくホウレン草とチーズのソースというのは驚きましたが、ホウレン草とサラミ、加えて筍、モチモチの生地の甘みと焼けた香りが赤にも行けますね。 お次はパスタ。真庭産湯けむり地鶏と春野菜のパッパルテッレです。先ず、湯けむり地鶏とは何ぞや、という話ですが、岡山県真庭市は蒜山の麓で、湯原温泉という温泉があります。その近くで育った地鶏が湯けむり地鶏だそう。鶏の旨みを堪能できるパスタでした。 そしてメインは岡山県産牛ハチノス、ギアラ、センマイのトマト煮込みです。これぞトスカーナという1品ですね。添えてあるのはカリカリチーズで、これに乗せて頂くのは定番ですよね。赤ワインが合わないはずがないかなと。 なんとドルチェもピッツァで!ヌテッラとイチゴのピッツァです。添えてあるのは黒トリュフのジェラート。冷たいジェラートと温かいピッツァを一緒に頂くのは間違いないですね。ヌテッラ(チョコ風味のスプレッドです)と黒トリュフの相性もいいですし、そこに加わるイチゴの風味もいいアクセントになります。 バンフィのパオロ氏から、彼らはただワインを紹介しているだけではなく、イタリアの文化も紹介している、そして、今回の料理や店内・ワイン会の雰囲気はまさにイタリアのそれを感じられるものであり、そういう経験を共有できたことはとても嬉しい、というお話を聞けました。 ただ、お料理の食材は地元岡山のものがとても多く、そういう意味では岡山らしさがありつつもイタリアを経験できる、とれも面白い機会だったかなと思います。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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