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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2016年10月19日
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時折サントリーさんにご招待いただいていますブロガーイベント。今年の春には、サントリー登美の丘ワイナリーの見学へもお招きいただきました。

その際、秋の畑も是非見てほしいというお話をして頂いたのですが、先日、実際にまたもやご招待いただいてしまいました!

  • KIMG1447.JPG

今回も富士山見えました。10月は晴天の日が少なかったそうで、当日の天気も心配されましたがよく晴れてくれました!

  • KIMG1449.JPG

先ずは畑へ。今回もフラッグシップである「登美の丘」用のブドウのあるエリアへ。
この2016年は、5月の晴天のおかげでなんと開花が1週間早くなり、さらに6月7月の雨量は例年の6割程度で、7月末から8月にはもう果粒が色づいてしまったのだとか。8月には少し雨が降ったものの、収穫の開始はなんと例年より10日も早くなったのだとか。
スタートはリースリング・フォルテ、次いでシャルドネ、そして赤系となっていったようです。ただ、9月下旬ごろから台風等の雨が降り、基本、早い時期に収穫した品種は凝縮感があり、9月中旬以降収穫の品種は軽めになったとの事。
例えば、シャルドネは例年ですと9月中旬~10月上旬収穫だそうですが、今年は2週間早くなったため、雨の影響を免れました。一方、やはり赤系はそうもいかないという事で、メルローが9月中旬から下旬、9月下旬にプティ・ヴェルドの収穫となりました。
また、甲州やMBAも10月11日ごろの収穫だったとの事。もっとも、甲州も本来は10月末収穫だそうで、やはり早くなったのは間違いないようです。
実は、今回は収穫体験をというお話でしたが、そんなわけでお邪魔した時には既に収穫は終わっていました^^;

  • KIMG1453.JPG

こちらはカベルネ・ソーヴィニヨンの畑。やはり、3月の時とは緑の濃さが違いますね。

  • KIMG1457.JPG

ブドウの雨避けは、このように木の上に掛けるものと果実の上に掛けるものとがありまして、その違いとしては風邪や地形の影響によるものとのお話でした。本当は、木の上に掛けるスタイルの方がいいようです。

  • KIMG1466.JPG

少し車で下りまして、こちらはメルロー。棚仕立てですがコルドン方式を採用、水平に枝を伸ばすことから「水平コルドン」と呼んでいるそうです。これですと、枝の下に実が付き、その上を雨避けで覆う事が出来ます。

  • KIMG1459.JPG

さて、続いては前回間近では見られませんでしたブラック・クイーンの畑です。この品種の畑を見るのは初めてなので興味深かったです。

  • KIMG1464.JPG

実が少し残っていましたが、時期が遅れて出来た実や脇芽からの実など、熟すタイミングの合わないものは収穫しないそうです。つまみ食いOKということで頂いてみましたが、甘みは勿論感じるものの、しっかり酸っぱい!この酸の強さ、間違いなくブラック・クイーンの味わいです。
ブラック・クイーンと言えば川上善兵衛氏が交配した、日本ならではの品種、なわけですが、実は東アジアでは結構良く栽培されているそうで、特に台湾では最も盛んな品種なのだとか。温暖な気候の為、なんと年2回収穫可能なんだそうです。

  • KIMG1473.JPG

続いては甲州の畑。今回の為に、ブドウをいくつか残しておいてくださいました!実は、こういった感じで山梨の甲州が実っているのを見るのも初めてでした。房の大きさはやはりしっかりありますし、色も思っていた以上に紫感強めです。
勿論、これもつまませて頂きました。味わいは、やはり生食で流通しているだけあって甘みの印象が前に来ておいしいです。明るい酸もあり、確かに甲州ワインにはこのブドウの世界観が詰まっているのだなと。また、皮の厚みはやはりゴツイなと。この辺は、欧州系醸造品種に感じるそれに似ていますね。マスカット・オブ・アレキサンドリアより、果粒のサイズの影響もあるでしょうが、厚く感じられました。

  • KIMG1476.JPG

甲州の仕立ては、割と自然に這わせる感じになるそうです。登美の丘では、1983年に冷害があり、その際に大部分の木は植え替えとなったのだとか。欧州系品種については、ほぼ1985年以降の木だそうです。ただ、甲州はその冷害を生き延びたそうで、この畑の中には1978年から生きている、登美の丘最高齢の木もあるとのお話でした。

  • KIMG1477.JPG

幹の太い甲州を発見。どのくらいの樹齢なのでしょうか。

甲州は、上記の通り冷害にも耐え、雨にも強い。また、本来10月中旬以降収穫と、収穫時期が遅い事から、ワイン用ブドウには最低気温が10~15度くらいが好ましいところ、9月ではまだ18度くらいまでしか下がらない為10月に収穫したい登美の丘には、非常に向いているそうです。
栽培面積も増えているそうで、欧州系品種に力を入れてきた登美の丘がなぜ今になって甲州なのかと問われることもあるそうですが、日本の品種だから、という点以外に、上記のように何だかんだやっぱり環境に合っている、という部分も大きいようでした。

長くなりますので続きます

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最終更新日  2016年10月23日 05時32分54秒
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