テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:中 国 界
あと1~2年したら、
米国の西海岸、ロサンゼルスやロングビーチなどの港湾施設は、中国からの輸入「激増」に対応しきれず、 貨物船の入港が順番待ちの状態となり、 鉄道や自動車輸送も満杯状態になって、 輸送遅延がネックとなって中国品が「コスト高」となり、 結果的に陸続きのメキシコや米国本国での生産が再評価されるだろう ……と ボストン・コンサルティング・グループのジョージ・ストーク(ジュニア)(George Stalk Jr.)がコメントしている。 (5月14日付『クリスチャン・サイエンス・モニター』) とすると いい迷惑は、同じく太平洋の西側から出荷する日本、韓国、台湾などの貨物ということになる。 「遅れた港湾整備のために滞船(たいせん)が起こる」など、20年前の中国みたいな話である。 中国の場合、その後急速に(円借款も活用して)整備が進んだが、 米国西海岸の場合、港湾地区の拡張は環境保護派の反対のためになかなか進まないだろう、とストーク氏は言う。 船舶は低質のバンカー重油を焚くのだが (だって、公海上は大気汚染防止の環境規制がないものね) 港湾地区はいやおうなしに、このバンカー重油の煙をこうむってしまうから、 「ここに貨物港を作るって? とんでもない!」 という議論になるのだそうだ。 いや~、そうだったのか。 ストーク氏の辯(べん)がふるっていて << This is a form of“stealth protectionism.” I don't think the politicians have figured it out. It could be a powerful do-nothing way to limit trade with China. >> (ある意味で「ひそやかな保護貿易政策」ってことになるね。 政治家は気がついてないと思うけど。 「なんにもしない」ことほど強いものはないわけで、これでもって中国との貿易を制限できるわけだ。) 問題は、影響を受けるのが中国品だけじゃないってことだがね。 いずれにせよ、 「安いことだけが取り柄」という商品はやっぱり陸続きのところから調達しよう、 という機運が米国に出てくる可能性が高いということ。 さて、ビジネスモデルをつくるとき、このリスクをどう織り込むか。 (↓記事の原文はこちら) http://www.csmonitor.com/2007/0514/p15s01-cogn.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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