テーマ:政治について(20207)
カテゴリ:ぼくの疑問符
劇場の格をきめるものは何か。
わたしは、トイレの数と断言してはばからない。 開演前や幕間にできる女性トイレ前の絶望的に長い行列を見ると、オトコに生れたことに感謝するとともに、劇場を設計した御仁 (オトコに決まっていよう!) を呪う必死の膀胱軍団に深く頭を垂れるのである。 これまでの経験では、いちばん悲惨なのが青山劇場。ほとんど死の行進状態だ。 日生劇場もきびしい。 その点、さすが天下の帝国劇場は女性トイレを拡充したのか、行列の流れが速い。 トイレのマネジメントは重要だ。 * 10月28日の『産経新聞』が1面トップで ≪首都直下地震 平日正午発生なら トイレ難民82万人≫ と、中央防災会議専門調査会の発表を記事にしていた。 千代田区では、想定地震発生の2時間後の時点でトイレ待ち時間が 4.5 時間になるとの計算らしい。 人間が 4.5 時間も列をつくってトイレを待てるものだろうか。 そういう非現実的な数字を出すから役所仕事だとバカにされるのだ。 街路樹の陰が立小便の場となり、日比谷公園が野糞(のぐそ)の園と化す。 女性数人が物陰で見慣れぬ円陣をつくっている姿を見かけたら、男性は近寄るな。 円陣の中央で羞恥心に必死に打ち克っているひとがいる。 ビルのなかのトイレだって、断水すれば1時間もせぬうちにテンコ盛りになるだろう。 大小便とペーパーの混合物を便器からすくって、コンビニ袋か何かに入れて所定の場所 (たとえば地下駐車場!) に集める作業が必要だろう。 * 平成元年の天安門事件の前、多数の学生たちが天安門広場で野宿していたころ、トイレはどうしていたか。 広場に降る雨水を流し去る排水口は、ブロックを取り除けばトイレに早変わりするのだと聞いたことがある。 排水溝が下水暗渠(あんきょ)になっているわけだ。 都市のマンホールにも、開ければそのまま下を下水が流れているものがあるはず。 そういうマンホールなら、上に臨時の仮設便器を置き周囲を段ボール板の壁で囲えば、立派な 「厠」(かわや)になるのではないか。 (天井は覆わない。天然照明でいく。) 臨時トイレに使えるマンホールを特定する。 災害時に臨時使用するための仮設便器と仮設壁用段ボールを、付近の企業に保管してもらう。 災害時に仮設トイレを設営する係も決めておく ―― というのは、どうだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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