|
カテゴリ:ヤング・マイロン
マイロンたち四人とプリンセス・キョン、ネコファム姉妹はヘイウッドの遺跡に続くと思われるくらい洞窟の入口に立っていた。
一行がここに来た時、ヘイウッド遺跡自体がここにあるものかどうかさえさえ皆目分からなかった。しかし、ここでもネコファムの従者のペルシャ猫種のレナカの幼い妹弟リーデとニルルのいたずらから思わぬ発見となったのだ。 レナカはこの幼い妹弟のいたずらにはいつもハラハラさせられ、決まって何かとんでもない事をしでかすことをいつも苦々しく思っていたが、今度ばかりは怒る事も出来ず、先ほどの大騒ぎを忘れたかのように無邪気に遊ぶ二人を見て溜息をついた。 姉上、これはヘイウッドの物に間違いありませんか?ネコファムはウサギを追って穴に潜り込んで、しばらく行方不明になっていたリーデとニルルの二人が泥んこになって洞窟から持ち帰った羊皮紙を見つめた。 「多分間違いないでしょう。この羊皮紙に描かれた絵は死者の魂を黒水晶の中に封じ込め、霊的な力をもたらす儀式の一部です。」 とキョンは言った。 「用意ができました。」 サクランがこれから洞窟に入り、ヘイウッド遺跡を探検する準備ができたことを告げた。 「ご苦労様、サクラン。それでは今からみんなに出発すると伝えてちょうだい。」 ネコファムはサクランに指示すると洞窟の入口の傍の岩肌に向かった。 「ナスコボスもそのうち到着するでしょうから、彼女が来たら現れる隠し文字で伝言をここに書いておきましょう。」 ネコファムはそう言うとそこに先に出発した事を書き込み、リーデとニルルがくぐるならまだしも、大人の彼女にとってそれは結構窮屈な姿勢だったがどうにかもぐりこみ洞窟の中に立った。 中は思いのほか広々としていていたが、そこから四つの細い通路に分かれていた。 後から続いて次々と中に潜り込んで来た一行も中の様子に一様に驚きを隠せないようだった。洞窟に入ったすぐの場所の壁面には意味の分からない絵や文字が描かれており、何か得体の知れない文化がそこに存在したことを物語っていた。最後に入って来たレナカにはリーデとニルルが紐でしっかりと繋がれていた。これ以上勝手に歩き回れても困るし、かと言って地上に残して行くわけにもいかなかったからだ。 そこでそれぞれ響き石を持ち、いつでも連絡が取れるようにして隊を四班に分けて探索する事にした。 「これは何だろう?」 アズキンが拾い上げた小枝には白い塊がこぶし大の大きさでこびりついていた。 「ああそれは魔法薬の発光薬だよ。松明代わりに使い三、四年は光り続けるんだ。まだほんの少し発光しているね?」 「という事は誰かが五年くらい前にここに来てこれを使ったって事かな?」 「その誰かって、多分ゲオルグだろうね?」 響き石で連絡をすると、他にもゲオルグが来たらしい痕跡があちこちに残されている事が分かった。 「ネコファム、この部屋は何かしら?机が並んでいるけど。」 サクランの問いにネコファムは答えた。 「多分ここはザンガード寺院の書庫でしょう。でも本らしきものはないわね。おそらくここが陥落した時にすべて持ち出されて、燃やされてしまったのでしょうね?その後寺院全体が土で埋められたのね?まあそのおかげで逆に寺院だけは三百年前の状態を残せたのでしょうけど。」 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「遺跡 探索」で343件ヒット。 これは是非行ってみなければ!ってそう簡単に行けるところじゃない。
ファム&イーリーって知らないんですけど・・・・・
日本人のルーツが尖閣列島あったら決定的なんだけど・・・・・
うううん、ダンジョン探検なんかありそう。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ヤング・マイロン] カテゴリの最新記事
|