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カテゴリ:ヤング・マイロン
ネコファムはどうにか体を起こし、マイロンにもう一度聞いた。
「あいつを倒したって、あなたが?」 ネコ族ヒマラヤン種の小柄なマイロンがあの屈強な刺客を倒したという事が信じられずに、ネコファムはしばらく考えていたが不意に恐ろしい事を思い出した。 「マーメッチは?」 彼女はそう叫ぶなり体を無理やり起こそうとして、「うっ!」と唸った。体が自由にならないのだ。 「ネコファム静かに寝てて。あの刺客がネコファムに体がしびれて動けなくなる薬を打ったんだ。」 ネコファムは岩壁に追い詰められた時、大腿に鋭い痛みを感じたのを思い出しながら言った。 「でマーメッチは?」 マイロンはにこりとして言った。 「マーメッチは大丈夫。『女神の秘薬』をすぐに塗ったからすぐに回復するよ。それ所かネコファムみたいに前よりももっと元気になるから心配しないで。」 「ああ、そうそれなら・・・・」 ネコファムは安心したように頭を再び地面に戻しながらそう言い、ふと思い出し目を見開くと再び頭を上げた。 「マイロン、あなたその『女神の秘薬』に一体何を加えたの?」 マイロンは少し困った顔をして言った。 「それはちょっと聞かないで。今は・・・・」 ネコファムは苦笑いして言った。 「まあ元気になるならそれはそれでいいけど、でも気になるわ。この一件が終わったら白状なさい。」 ネコファムはマイロンに釘をさして次の質問に移ることにした。 「それであなたあの刺客をどうやって倒したの?」 マイロンは話題がそれた事にほっと溜息をついて言った。 「ネコファムが最初の刺客を倒したときに、あいつの腰についていた眠り薬を頂いていたんだ。それで今度の刺客がネコファムを追い詰めた時に、そいつの肩に飛び乗ってその薬を首に思い切り打ちこんでやったのさ。そしたらあっという間にのびちゃってほら。」 マイロンが指さす方向に、その刺客が大の字で大いびきをかいていた。 ネコファムはそれを見るとおかしくなり、マイロンを引き寄せ思い切り抱きしめた。 「わああああー」 暗い通路にマイロンの場違いな叫びがこだました。 やがてマイロン特製の『女神の秘薬』のお陰でネコ族キジトラ種のマーメッチは復活し、いや復活以上で前よりももっと元気になり、今は盛んに足を振りあげ溢れる活力を楽しんでいるようだった。 ネコファムはのびている刺客の意識を魔術で刺激して、眠ったまますべての事を喋らせることに成功した。 刺客は全部で六人であと三人残っている。 この裏通路の先であと二人の刺客が待ち構えている。 ゲオルグは彼女を生け捕りにしたがっている。 ゲオルグの正体はその体にとりついたゾーゲンの霊体である。 などが分かった。 そのころゲオルグは自室でまたもや響き石のひとつが何も反応しなくなったのに気づき、その石を砕いた。 残りは三個。 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「勇者 薬」で34件ヒット。 「[映画チラシ]です!! DVD ではありません」 って、チラシで2,500円もするのか?懐かしいことは懐かしいけど・・・・
うん、わかり易いヒットの仕方だ。
生化学に勇者が登場?
ファンタジーRPGのサウンドトラック。
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