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カテゴリ:ヤング・マイロン
もうすぐ処刑が始まるという頃....
「あの二人は殺してしまえ。」 檻に囚われているマイロンとマーメッチを指さして、ゲオルグは陰の使者にそう命じてネコファムを連れて処刑場へと向かった。 影の使者は懐に持っていた短剣を引き抜くと、指先を軽く刃の上で滑らせた。 指先からは赤い血がポタポタと床に落ちた。使者はにやりと笑いその血を味わうように舐めながら二人が閉じ込められている檻へ歩み寄った。 マーメッチは魔法が使えないように例の魔力封じのベールを巻かれていた。 「心配するな。苦しまないようにひと思いにとどめをさしてやる。俺にもそのくらいの慈悲はあるからな。」 そう言って使者は二人の檻のカギをポンと上に投げ上げ、さっと掴むとまずはマイロンの檻に近付いた。 コンコン、コンコン その時部屋の扉をたたく音がした。 使者は怪訝な顔で振り向くと、扉が開き白いイヌ族とネコ族の二人の女性が食事の盆を抱えて入って来た。 その後ろからはキジトラ種の男が、うまそうなにおいを漂わせて大きなスープの鍋を車に乗せて積んでやってきた。 「お食事の支度ができました。」 白ネコの女性が言った。 ゲオルグの計らいなのだろうか? そんな事をする人間ではないのだが、もしかすると彼の手柄を気まぐれではあってもねぎらう気にでもなったのだろうか? 使者はそう言えば昨晩から何も食べていない事を思い出し、マイロンたちを殺した後に食事をするのもなんとなく気がひけたので、食事を先に済ませる事にした。 「えっ?」 その時、彼の後ろでマイロンが奇妙な声を立てた。 彼はマイロンに振り向いた。 すかさずキジトラネコの若者がマイロンに向かって、口の前で人差し指を立てた。 それきりヒマラヤンのネコが何も言わなくなったので、使者は食事の盆に振り向きそちらへとやって来た。 ガタン それから数分後、陰の使者は突然倒れ深い眠りに落ちた。 「サクラン、オリン、ヒーナ。助けに来てくれたの?」 マイロンは思わず叫んだ。 「えっ?マイロン、この人たちあなたのお友達?」 マーメッチは目の前に繰り広げられた信じ難い展開に驚いた。 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「殺せ」で物騒だが2,137件ヒット。 今回は「・・・殺せ」のヒットの紹介。 西村京太郎ならサスペンスな。
編集者を殺せってか?
今度は鬼ママってか?
挙句はごん太ってか?所でごん太って何?
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