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2013.12.26
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カテゴリ:ヤング・マイロン
ゲコクたちは険しい断がいを登り切りそこにそびえる城の外壁にたどり着いていた。彼らはそこから東側に回り込み、今は使われていない古い物見やぐらに足を踏み入れようとしていた。
古い物見やぐらはもう何十年も使われていないようで、暗いやぐらの中はすえたカビの匂いでむせるほどだった。
アクダイが反乱を起こす前まで長年平和が続いたサランの国でまさかこんな所から侵入者が来るなどありえず、アクダイにとっても盲点だった。またゲコクたちは全員懐にヘイウッド遺跡で発見した法力避けの粉を携えているためゲオルグからも察知されずにすんだ。

このやぐらから城までの間は鬱蒼と茂る林が続いており、絶好の隠れ場所を提供してくれていた。
キョンが言うには、彼女らが小さい頃セブイン家から遊びに来ていたユリーチョらとよくここにやって来て、秘密の隠れ家として使っていたらしい。

先頭のゲコクに続いて十名ばかりのバンブーの精鋭戦士たちが続き、その中にアズキンもいた。

アズキンは今にも踏みぬいてしまいそうなミシミシ軋む部屋の中を慎重に歩きながら周りを観察していた。暗い部屋を見回すとふと黒い箱のような物に目が留まった。その箱の中から何か埃にまみれた毛糸玉のような物が頭をのぞかせていた。

「どうしたアズキン?」

立ち止まるアズキンに仲間の戦士が訪ねた。

「ううん、ちょっとあれは何かと思って。」
と言ってアズキンはその黒い物体を指さした。

よく見るとそれはベッドに見立てた黒い箱に寝かされた人形だった。
おそらくキョンたちが小さい頃、ここに忍び込んで遊んでいた頃のものだろう。
二人はそれを見て、顔を見合わせほほ笑んだ。

ゲコクたちはやぐらから城まの間に続く林にまぎれて城まで無事にたどりつく事が出来た。

キョンに聞いた話によると、ここから城内に入ると長い廊下が続き、それは城の食事をまかなう調理室へと続いているらしい。調理室の手前に巨大な食糧貯蔵庫があり、彼らはそこに作戦が始まるまで身を隠しておく手筈となっていた。

何せ食料貯蔵庫なので隠れている間に何かしら腹ごしらえができる事はありがたかった。ただし調理人たちには見つかれないようにしなければならないが。
盗み食いどころか、侵入がばれればこの作戦のすべてが失敗に終わる事になるからだ。

ゲコクは思った。
『キョン様の作戦は実によく出来ているもんだ。あの崖を重い装備を抱えて上る命知らず作戦を除いてだが。』

ゲコク部隊は廊下を進むと遠くに調理場の薄明るい光が見えた。さらに進むとその手前にキョンが言った食糧貯蔵庫があった。思っていたよりも巨大な貯蔵庫だった。さすがにお城の食糧貯蔵庫だけはある。

彼らは足音も立てずに貯蔵庫に潜り込んで行った。
ゲコクが全員無事に忍び込んだのを確認して、隠れるのに都合の良い場所を探して山の様に積まれた穀物の袋の間を歩いていると突然、入口が閉じられ無数の兵士が影から飛び出して来て、あっという間にゲコクたちを取り囲んでしまった。

「私の目から逃れられるとでも思ったのか?」
そう言って兵士の後ろからゲオルグが現われた。

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「雑貨Explorer」

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ルパンシリーズでこれが一番好きだ。五右衛門が「可憐な」とつぶやいて慌てるところがなんとも可愛い。


湖底の城?それって竜宮城じゃ?・・・・なわけないでしょ!!
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ドラキュラ城に潜入?なんでまた好き好んで?


クリントイーストウッドならきっとやり遂げるだろう。







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最終更新日  2013.12.26 23:04:39
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