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カテゴリ:飛翔の剣
大柄なハッチの後を追いかけて小柄なネコ族ヒマラヤン種のマイロンがちょこちょことやって来た。
「おい待ってくれよ。お前の様に図体が大きくない分、この岩だらけの場所を行くのは大変なんだぞ!」 そう言ってマイロンは少しムッとした表情をした。しかし、コットンを見るなり、 「やあコットン、お久しぶり。」 といつもの温和でちょっと間の抜けた笑顔で笑った。 「でもなんてひどい怪我なんだ。危ないところだったね。」 そう言いながらマイロンとハッチはコットンを茨の檻から救い出すと、静かに地面に横たえた。 「痛てててて。」 コットンはうめいた。 マイロンは素早く懐から小さな小瓶を取り出すと、コットンの傷の部分に丹念に振りかけ始めた。 「うううう、痛てててててて。」 前にもましてコットンはうめいたが、しばらくして今度は唸った。 「あれ?痛みがない。傷もない。」 コットンはマイロンの不思議な薬であっという間に痛みどころか、傷さえなくなっているのに驚いた。 「マイロンありがとう。その薬は何なんだ?」 コットンが聞くとマイロンは自慢そうに言った。 「これは僕と僕の先生のサラン国のプリンセス・キョンとで作り出した『癒しの湧水』という薬なんだ。『女神の秘薬』という薬を素に傷さえも元通りに直してしまう様に改良したんだぞ。」 「おいコットン、礼を言うのはマイロンだけにじゃないだろ?俺がジークドラゴンを凍結魔術で凍らせなければ、お前は今頃ドラゴンの胃袋の中で溶かされるのを待っている頃なんだぞ。」 ハッチが言うとコットンもうなずいて言った。 「ハッチもありがとう。君の言う通りだ。」 ハッチはにんまりしながら言った。 「でも今度は相手がジークドラゴンだったから俺の凍結魔術を使えたが、俺たちが目指すエンペラードラゴンはそうはいかないからな。」 コットンはコクリとうなずいた。 「でもさっきお前が使っていた剣はすごい威力を持っているな。それならエンペラードラゴンも倒せるかも知れないな?」 ハッチはそう言って剣に目をやった。 「これは我が家に家宝として伝わる『飛翔の剣』というんだ。確かにこれなら倒せそうな気がする。だからジークドラゴンを退治しながら腕を磨いていたんだ。でもハッチの魔術でドラゴンを釘付けにしなければ、いくら俺が素早く動いてもとてもドラゴンの喉元までたどりつけやしないよ。」 「さすがの俺も一人じゃ、あの巨大なドラゴンを抑える事は難しい。レーオももうじきやって来るからみんなが集まったら早速計画を立てよう。」 コットンの言葉にハッチはこう答えて続けた。 「どうやらマイロンとレーオはサランの国で大活躍して、レーオの奴もプリンセスキョンの妹のネコなんとかというお姫様にみっちり魔術を仕込まれたらしく、きっとあいつも強い味方になるぞ。」 Copyright (C) 2014 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「癒し 湧水」で、211件ヒット。 うちにも金魚さんがいるけど、こんな上等な砂は使っていない。
飛騨や日本アルプス辺りは湧水の宝庫だからな。一時ミネラルウォーターに凝った事があるが、取水値はアルプスや富士山麓がやはり多い。
ヒット的には癒しの湧水に一番近いかな?マイロン製ならいいのに。
でこのコメント結局何が不思議なんだかわからない。コメント自体が不思議? 「(槌馬屋)つちまやの不思議な水「大容量500ml」【木曽の天然水・不思議 水・化粧水・ボディーローション・ニキビ】防腐剤なし!乾燥肌対策・ママ・キッズ・ベビー」
キーワードから一番遠そうなものを選んだ。
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