☆彡 浪 曲 師・ま ど か & 恵 子 ☆彡
浪曲というものは今、若い後継者がいなくて将来は
誰にも見向きもされず、廃れるかも知れない!!
そんな心配をする人は少なくないのだが・・・
大阪には浪曲師として二人の若手の女性浪曲師がいる。
「菊池まどかさん」と「春野恵子さん」です。
いずれもこれからの浪曲界を背負ってたつといわれている
女性なのです。
二人の活躍で浪曲ブームに火がつけば、テレビでの
浪曲公演が到来するかも知れません!!
菊池まどかさん
1976年大阪市生まれ。
民謡と河内音頭を歌ったりしていたが浪曲の魅力に
とりつかれ、2005年20代で浪曲師としてデビュー。
あふれる才能と熱いパワーで古典の世界を
若々しく刷新中!!
「今の師匠、京山小圓嬢の浪曲を初めて聞いて、
映画を見てるみたいに情景が浮かんで。
胸にグサッと刺さるものがあったのです」
彼女にとって浪曲の魅力とは・・・
「歌あり語りありのいわば一人ミュージカル。
三味線とのセッションには譜面もなく、
和風ジャズ的な自由な楽しさも。
でも同世代の友人には、言葉が難しく
聞きとるのも大変といわれて」
そこで同世代も楽しめる新しい
浪曲ワールドを模索。
「落語とは違い、浪曲は若い人には
もう未知のものです。
それならいっそ客層の若い寄席でも
聞いてもらえる、新鮮でわかりやすい話を
浪曲の入り口にと新作に挑戦。
まどかの浪曲を聞いてまた明日頑張ろう~
優しい気持ちになれた、といわれるような
癒しの浪花節を目指しています」。
春野恵子さん
1973年東京都生まれ。
東京大学教育学部卒業。女優として活躍後、
2004年に2代目春野百合子に弟子入り。
2006年浪曲師としてデビュー。
””電波少年””のケイコ先生が
浪花節の人生に華麗に転身!!
「ある番組の仕事で初めて落語を見て
生の芸の力に衝撃を受けたんです。
そこから落語→講談とはまり、でも
浪曲だけはずっと敬遠していたのです。
なのに初めて浪曲を聞いたとき「これだ!!」
と天の声がして。
その頃29歳で、何も積み上げたものがなく、
このままじゃ生きていても虚しいとまで
悩んでたのが、直感で一生浪曲をやろうと
決めました
元来思い込んだらの猪突猛進型。
スグに2代目春野百合子師匠を追って
大阪へ修業に。
「最初は、夜行バスで通い、その後は大阪府
岸和田に暮らし、暖房のきかない部屋で
毛布をかぶって師匠のテープを1日中聞く生活。
でも全然つらくはなかったですよ。
浪曲さえあれば生きていける!
超幸せ~~って感じ」。
そうしたつらくも幸せな修業時代を2年経て、
ついに2006年初舞台でお披露目。
「浪曲は演者の個性でジャンルが広がる、
かめばかむほど的な奥深い世界。
長い道のりは覚悟の上で、多くの人に
楽しんでもらえるよう頑張ります」
春野恵子さんは東大卒・女優さんから
浪曲の世界に転身したことが話題ですが、
実力のある本格的な浪曲師だといえます。