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2007.01.07
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カテゴリ:萌え映画
監督/カーティス・ハンソン

頭はいいけどもてない姉と美人でバカで淫乱な妹。
好きな構図だな。
というわけで、すっかり映画館に足を運ばなくなった自分が、去年観たいと思っていた作品をwowowで観る。
難読症のせいで人生の目標を失ったまま、何をやっても長続きしないマギー(キャメロン・ディアス)は、バーで行きずりの男におごらせるのなんてお茶の子。気に入ればトイレでだってセックスし、人のお金をくすねるのも平気。徹頭徹尾社会の底辺でうごめいくあばずれ。
難読症は基本的に治らないらしいけど、子供の頃になんらかの形で自信をなくさないようフォローしていれば、こうはならなかっただろう。
一方、弁護士というキャリアを持っていても、常に美人の妹と比べられ、女性としての自信のないローズ(トニ・コレット)は、自分の女としてのコンプレックスを、上等の靴を買うことで代替させている(らしい。なにしろクロゼットには履きもしない高級靴がぎっしり)。こういうの、心理学的になんていうんだっけな。昇華の一種かな?
ながながあらすじ書くのもなんだな。

要するに、自分にとっての見どころはシャーリー・マクレーンなわけで。

老いかたが見事だ。染みだらけのデコルテも、しわしわの手も隠そうともしない。どんなに年老いてもいつも背中がピンと伸びている。晩年のキャサリーン・ヘプバーンを思い出すな。
もうキャリアは半世紀以上だろうし、ずいぶん彼女の出演作は見ている。
「アパートの鍵貸します」の寂しいセクレタリー、「ハリーの災難」のキュートな主人公など、若い頃の彼女もいいけれど、私は女二人の葛藤もの「愛と喝采の日々」や、テンションの高い母親役が印象深かった「愛と追憶の日々」(隣人がジャック・ニコルソンのやつね)が好きだった。最近でも大統領夫人役のとか、厳しい音楽教師ものとか、相変わらず主役も張る張る。
コメディからシリアスまでなんでもござれ。
でも最近は脇でいい役さらっていくことが多いな。上手に年をとって、年齢にふさわしい役を演じて、どんなに脇で出ていても目が離せなくて。すごい女優だと思う。
彼女は日本びいきで(「青い目の蝶々さん」がきっかけ?)、娘に日本名をつけていたはずだ。一時、輪廻転生みたいな怪しい新興宗教に嵌ったとか、それらしい本を何冊か書いたりしていたけど、醜聞すらも肥やしにする凄みを感じる。

この作品でも中盤、マイアミで悠々自適の祖母の役で登場するや、それほどセリフは多くないのに、その存在感に釘付けになる。立っているだけで背後の人生が見えてくるような。
20数年ぶりに再会した孫と、馴れ合うこともなくその行状を見抜くやすかさず「いくら欲しいの?」とか、かっくい~! こういう年よりに振り込め詐欺は無縁だな。でも最終的には孫の才能を見極めて、ビジネスの端緒をつくってやったり。頭ぼけないっていいな。
この役とマクレーン自身の人生が重なる。年老いて若い頃の美貌を失っても、老醜や数々の悲しみすらも武器にして、したたかに生きているよね。そして何より自分の人生に誇りをもって生きている。こういう老人になれるだろうか。

キャメロン・ディアスはこんな役ばかりで損だなと思ったけど、後半は結構深い役でよかった。
ホスピス(か老人病院)で朗読を教えてくれた教授のいなくなった部屋で呆然とするシーンでは涙が出た。本が読めた瞬間の彼女の表情は忘れられない。
迷惑かけられ放題の姉も、それでもどこか妹のことはいつも気になっていて、恋人を寝取られたショックもあって弁護士という職をあっさり辞して(休職なのかな?)、ペットシッターなんぞに身をやつす。でもそのほうが生き生きして本来の彼女の表情が出ている。

脇もよくてね。エキセントリックな姉(そう、実は自信のなさが鬱憤となって切れるとかなり怖い人)を、最後まで信じてマイアミまでやってきたフィアンセがいいね。あのカリビアンな結婚式は面白かった。あと自分の娘の自慢しかしないまま母とか、愛情を伝えるのがへたくそな父親とか、完璧な男性を気取っていても美女の色香に陥落してしまう姉の上司とか。
ペットショップの黒人のおねえちゃんとか、マイアミでのたくさんのジジババとか。ちょっと「コクーン」を思い出したよ。みんないい表情。不可欠な存在。シニアカーに乗って買い物できるスーパー万歳! 
全体に70~80年代のヒューマン・ドラマを見ているような充実感があった。

しかしディアスの長い足、ナイスボディはひたすらうらやましい。あの長い足をバーの止まり木で組まれたらどんな男もくらくらくるだろうな。ボディのほうは維持するのは大変そうだが。腕とかみてもすごいトレーニングをしていそうだ。





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Last updated  2007.01.08 14:28:44
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