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2007.08.06
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カテゴリ:萌え映画


映画の『ダ・ヴィンチ・コード』をようやくWOWOWで観た。
原作、映画とも賛否両論あったようだけど、とりあえずイコノロジーとキリスト教がテーマなら自分向きだ。

おうおう、こういう話だったのか。
なんか、宗教史かじった人なら「なんで今更?」だし、秘密結社は知られてないから秘密結社なんであって、サイオン修道会なんてのも、実態が描かれているとは思えないなあ。B級フィクションでしかないよ。

原作も所詮フィクションだし、レオナルドとニュートンが秘密結社に入っていて謎を共有していたってのも、距離的に無理を感じる。

第一、ヨーロッパを舞台にして、監督がロン・ハワードじゃいかんだろう。せっかくのジャン・レノもオドレイ・トトゥも、皆、ケツの軽いヤンキーに見えてしまうじゃないか。

でも映像的に面白いシーンはいくつかあった。
まずルーブル美術館。丸々映画ロケのために協力するのは初めてだったらしいが、もう何年も行ってないからなつかしい。あの中央階段の上に立つ「サモトラケのニケ」がちょっとだけ映っていてうれしかった。ニケの後ろに回ってお尻を観賞した人間はそうそういないんじゃないかな。あと「ミロのヴィーナス」のお尻とか。

あの奇怪なガラスのピラミッドは最初、どう見ても不似合いだろうと思っていたけど、ポンピドゥーセンターのポストモダン建築も10年位したら、だれも文句言わなくなったから、案外フランス人、新しいものも受け容れる国民性なんだな。

あと、お城に住む宗教学者の老人。おおっ、未だ健在イアン・マッケラン。この人もゲイなのにサーの称号までもらってる名優だな。イギリス実はかなり同性愛に寛容?
カソリックじゃないからか? 

このじいちゃんが「最後の晩餐」を使って、聖杯伝説とマグダラのマリアが実はイエスの妻で妊娠していたという仮説をイコノロジーで解説してみせたシステム一式が欲しい。大型ビジョンに移し出されている名画を、タブレット一つで図像を入れ換えたり、置き換えたり、背景を変えて見せたりできる。いいなあ。……ただのパワーポイントだったらどうしよう。

そしてクリプティックスを目にして「おおお……」とよろめくところとか、演技過剰で鼻白む。
秘密のカギを握っている女性を目の前にして、それがスイス銀行の貸金庫のカギだと知るや、真夜中に「ちょっと飛行機で散歩したくなったんだがね。用意してくれ」と電話一本で自家用ジェットを調達できる財力がすてき。でも、このあたりも実はアメリカの成り金ぽくて、ヨーロッパ的じゃないぞ。

スイス銀行の貸し金庫のシーンもすごかった。超ハイテクで、たとえカギの持ち主が指名手配犯だとしても、顧客の権利を優先する。スイス人=口が硬い、堅物、つまらん奴、という印象だから、こういうシーンはちゃんと描けているんだな。でも、警察の立ち入りを逃れるための逃げ道まで用意しているって本当かよ?

信仰が篤いあまり、教義のためなら殺人すら辞さない教心的信者が、アルビノっぽくてかっこいい。キリストと同じ痛みを味わうために、真っ裸で自分を鞭打ち、荊の代わりか、鋲のついたチェーンで手足をギリギリに巻きつけるエロマゾ魔人。まあ、世界史的に有名な戦争の多くは宗教闘争だからな。

でも、キリストは神の子じゃなくて、人間だったとする説は本当に未だに根強くて、それをローマカソリックがその権力でもって、小さな宗派の手足をもいでいるという図式は伝わってきたよ。

原作はもっと濃いのかもしれないけど、謎解きミステリーとしても、いまひとつだなあ。

唯一、女性はオドレイ・トトゥしか出てこないので(あとは尼さんとばあさんがちょろっと)、イアン・マッケランに影のように傅く執事とか、なかなか淫靡なニオイが漂っているんだが、たるんだトム・ハンクスが見るに耐えなくて、映画館で見なくて正解だったよ。なんでヨーロッパ舞台にしたアメリカ映画って、あんなうすっぺらいんだ?






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Last updated  2007.08.06 22:28:15
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