|
テーマ:徒然日記(22739)
カテゴリ:いろいろ
WOWOWの「救命医ハンク」を見ていたら、おおお~お懐かしや! ゲストにアンドリュー・マッカーシーが出ていた。主人公の友人でもある血友病の青年(高校生ぐらい?)の父親役で、そういえば前にも一度チラッと出ていたような。
それにしても、80年代の青春スターがいまやすっかり父親役……。渋くていい感じにトシをとってくれてうれしいが、やはり線の細さは相変わらず。そして苦労知らずの金持ちん家の息子役ばかりだった20代から、40代後半になっても、相変わらず金持ちな役なのだった。 甘いマスクと甘い声、ブルーアイズに金髪のキラキラ「いい人」WASPは、年を取るとなんか凡庸になって、周囲の個性的な面々に埋没してしまうことに気づいた。最初、マッカーシーだと気づかずに、しばらくして声で気が付いたほどだもん。それほどフツーのちょっとさわやか系の中年になっていたよ。まあね、最初から毒気なんてない人で、善人な役ばっかりだったからなあ。そのまんまの印象でトシだけ取った感じか。今で言う草食系のハシリで、きっとこれからも汚れ役はできない(笑)。あ、なんか思い出した。5年くらい前に、シリーズもののホラードラマで主役やってたな。医者の役で、無精ひげが似合わなかったのを覚えている。 で、この医療ドラマ「Royal Pains」、なにしろ病院に行きたくないあまりに、家に病院設備一式そろえちゃうような連中が相手で、チャラいセレブの生態と医療という組み合わせが面白い。MRIなんかは移動式を病院から借りてきちゃう。医者はもとより病院まで自分の手元に寄せるあたりが金持ちのやり口だ。こういうのは好き(笑)。まあ、場所がハンプトンズだしな。医者より患者のほうがあらゆる意味において上から目線なんである。 最初のほうの回で、血友病少年のガールフレンドが「サイバーコンドリア」と診断されていて驚いたのだった。この単語は、タイムだったかニューズウィークだったかを珍しくちゃんと英語で読んでいたときに知って、最初、ヒポコンドリアの間違いだと思ったんだよね。TIMEが誤植するか! で、ドラマで初めてその意味を知った。 手持ちの辞書にはもちろん載ってないけど、検索するとcyberchondriaは多くの症例があった。 かいつまんで言うと、自分の症状をネットで調べまくって自己診断し、その病気だと思い込むこと。なりたがりガン患者に多し。そしてサイバーコンドリアの多くが、自分が思ったとおりの診断をしてくれない医者を信用しないから、ドクターズショッピングに走る。これの怖いところは、新たにかかった病院でその都度詳細な自己申告するから、医者が簡単にだまされるってところだ。現代病だなあと思う。昨今のモンスターペイシャンツも、多くがこの手合いじゃないのかなあ。医者もやりにくい世の中になったもんだ。 ヒポコンドリアと聞くと、いつもデューラーの「メランコリア」を思い出す。両者は実は違う病気だけど、まあ、今で言うメンヘル病みというあたりが一緒。ヒポコンドリアは「心気症」って訳がつけられているけど、大本はヒポクラテスから来てるんだよね? ヒポクラテスといえば、医者の常識「ヒポクラテスの誓い」を思い出すけど、当時から心の病として認識されていたわけなのね。 さて、デューラーのこの有名な銅版画は、学生の頃イコノロジーに嵌っていて、いろいろ調べまくって四大元素とか魔方陣とか、面白要素満載あったのを思い出した。それ以来、この謎めいた作品の大ファンなんである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.25 22:42:53
コメント(0) | コメントを書く
[いろいろ] カテゴリの最新記事
|