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カテゴリ:少女マンガ系
『このたびは』えすとえむ あら、スペインの人だわ。非BLも描いてるんだと、書店で発見して驚いた。BLのほうは2冊くらい読んだ記憶があるけど、ストーリーは全然覚えていないけど、イラストレーションのような構図と確かなデッサン力とか、白と黒のコントラストの美しさが印象に残っている。 そしたら、今度は女子向け漫画(少女漫画ではないし、レディコミではない。この中間層=20~30代OL対象向けの漫画のジャンルはなに?)の連作というか、等身大の恋や婚活や結婚秒読みの恋人同士の短編集なのね。最近、非BLに進出する人が増えてきたような気がする。 竹宮惠子御大が帯に賛辞を寄せていて、見たら京都の美大の恩師と生徒という関係だった。なるほど。24年組が大学で講義をして、それを受講した学生がプロで活躍する時代なのね。 で、相変わらず絵柄は好みなんだけど、内容はどうってことのない、「ああ、そうね」とか「わかるわ~」とか共感を呼ぶ日常話だった。全然印象に残らない。困ったなあ。竹宮さんが書いているとおり、あとは経験だけが足りないのかもしれない。言い換えれば長生きしていろいろな人生体験をしてこそ、練れたストーリーがつくれるってことだと思うんだけど。 このくらいの話は、もっとベテランさんのほうがいい味出すもの描くとおもうんだけど、おそらく描き手も読者の心境に近いってところがいいんだろうな。普通、婚活話って、コミカルにして笑い飛ばすモテたい女子の話が多い(真逆のもあるけど)ので、この作品集のようにどことなく湿気が多くて、大きな波はないけど、小さな心の波紋でもやもやして悩みまくるお年頃の話もたまにはいいかも。 構図は考えに考えて描いているっぽいけど、女子漫画にしてはコマ取り大きすぎてグラフィカルにすぎるかな。fとかサブカル系だったら似合うけど、今度はストーリーが合わなくなっちゃうか。難しいねえ。あと、いかなA5版とはいえ、表紙はもうちょっとなんとかしてくれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.27 08:20:53
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