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カテゴリ:ピアノ
ご無沙汰していた本家ブログ。
この2か月近く、なんでサボっていたかというと、別ブログで落語にはまってた。 気が済んだのでもどってきちゃった。 まあその間も、テキストベースでいろいろ書き散らかしてはいたけど、要するに更新作業が面倒だっただけなんだよねえ。もう年かしらん。いやとっくに人生下り坂だけどね。 本も読んではいるけど、そのうちまとめてあげることにして、とりあえずピアノ。 ラヴェルを何曲かやって、久々にツボにはまったソナチネ終楽章のトッカータにいたっては、自分が納得するまで見てもらった。う~ん満足。10代の頃に、先生に言われるままに弾いていたのとはわけが違うわ。で、ようやくソナチネが終わって、次なんにしましょうかと相談していたら、「ドビュッシーの前奏曲集やりましょうよ」と提案が。いきなり! 「え、え、あの。版画とかのほうがよくないですか?」 「版画より前奏曲集のほうがやさしいわよ」 「そ、そ、そうですかあ?」 だって。あの前奏曲集だよ? 子どもの頃ミケランジェリの演奏にノックアウトされ、しかしあまりに多彩な音色と奥行きに、「こういう曲は一生弾けない」とあっさり挑戦権を放棄し早やン十年。楽譜は安川加寿子版をずっと持っている。久々に取り出してみたら小口が色あせていたけど、レコード(というものがかつてあったのだよ)を聴きながら書きこみをしていた跡がいたるところに・・・赤面ものの中2病だったな。 ショパンはさ、なんとなく全曲いけそうな気がするのよ。今となっては。でもドビュッシーは無理だろうと思っていた。だってやっぱりリストの先にある作曲家だと思っていたし、リストを通過できない限り無理だろうとおもっていた。そして私にはリストは簡単な曲しか弾けないのだった。なのに、大人になって再開し、今の先生に出会って苦節7年? ついにドビュッシーのあこがれの曲を自分で弾くときがこようとは。 自分で遊び弾きはしていたんだよね。好きな曲、弾けそうな曲だけ。「亜麻色の髪の乙女」は学生時代の発表会ピースだったし、「沈める寺」の五音音階とか好きだし。「デルフィの舞姫たち」もなんか以前よりは楽に和音がつかめる気がする。よもやいまさら手が大きくなったわけではないけれど、正しい弛緩が身につくと、片手で6音鳴らす和音(親指で2音弾く)なんかも弾けるようになっている。うう~ん素人なりに成長したなあ。 これまでは、自分はラヴェルが好きだし、ラヴェルなら弾けそうな曲がまだあるけど、なぜかドビュッシーは無理だと最初から思い込んでいたんだよね。もちろん「子供の領分」は文字通り子供の頃に数曲やったけど、好きな「版画」や「映像」「ピアノのために」そして「プレリュード全曲」は手が届くものではなかった。 でも実際に弾いてみたら、ラヴェルは優しく聴こえるけど弾くのが大変で、ドビュッシーは難しく聴こえるけど、弾いてみると(構造が分かると)なんかあっさり弾けたりすることがわかった。なるほど。早いパッセージはまだ無理だけど、3Dな演奏もペダルの踏み分けと鍵盤を沈めるスピードでコントロールできることがわかってきた。 デルフィの舞姫たちは、亜麻色と同時にマスターするくらい難易度の低い曲だと思うけど、それでもyoutubeで複数のアマチュアの演奏を聞いてみると、その表現は千差万別。リズムがあることを感じさせてはいけなさそうなのに、しっかりリズムを取らないと形にならない曲だわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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