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テーマ:映画から何かがはじまる(569)
カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
シドニー・ルメット監督の名作「12人の怒れる男」をストーリー
をそのままにして現代ロシアに移し変えた作品である。 オリジナル版が、有罪とされた理由をひとつひとつ論理的にひっ くり返していく本格的ミステリーが持っている論理展開の面白さ が作品の魅力であったのに対して、今回のリメーク版は陪審員の 一人一人のそれまでの生き方や出来事を告白させながら、そこに 現代ロシアが抱える問題点をあぶりだしていくという仕掛けであ る。注目すべきは、その問題点である。それはロシアだけのもの ではなく、日本の現在にも当てはまるものである。 おそらく冷戦の終結からソ連邦の崩壊、その後の世界は同じよう な問題と矛盾に苦悩していることが判る。 オリジナル版が「自由な議論が問題を解決する」という民主主義 と議論への楽天的信頼感に満ちていたのに反して、今回は非常に 複雑である。自由な議論で結論を得ても、まだ問題は解決しない で、絶望すら感じる。それは我々の新たな課題を認識させること につながる。 だからこそ、この作品がリメークされた意義があるのであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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