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真実一路

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2019.11.24
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カテゴリ:宗教・神秘

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が来日された。
私は教会の成員ではなく“一ファン”くらいの者で、特段の感慨はないのだが、何年か前に観た『ローマ法王の休日(2011)』という映画を思い出した。ヴァチカンを舞台に、精神的に不安定になった教皇(法王)がカウンセリングを受けるというコメディタッチの作品だ。


ベネディクト16世が2013年2月28日に生前退位され、これからコンクラーヴェが行われようかというときに私はこれを観た。
ベネディクト16世の退位は、表向きには心身の衰えを理由としていたが、多分に他の事情もあったのではないか。その一つとして考えられるのが「聖職者による性的虐待事件」への対応だ。
その頃欧米各国では、一部の高位聖職者による児童への性的虐待事件がしばしば報道されていた。前教皇(ベネディクト16世)はこれらの問題に対して積極的に手を尽くそうとしなかったため、ローマ・カトリック教会の責任を問う声が高まり、2010年にはロンドンでベネディクト16世の退位を要求するデモが行われる事態にまでなっていたのだ。
また、ヴァチカン銀行(宗教事業協会)の問題に絡んで、前教皇側近の元執事がヴァチカンの機密文書を流出させるという「ヴァチリークス」と呼ばれる事件も起こり、キリスト教圏社会を揺るがせていた。
聖職と言われながらも、単に“役職”となってしまっている教会指導者のあり方を憂い、たとえ教皇といえども、いや教皇であればこそ自身の矜持をしかと保ち、その立場に真摯に向き合ってほしいと、この作品にはそんなメッセージが込められていると私は感じとったものだった。


いまキリスト教会、とくにカトリック教会は再び大きな改革をすべき時期に来ているのではないか。
科学や技術の進展によって人々の常識が変わったなら、宗教も時代に合わせてアップデートしなければならない。約二千年前のイエス・キリストやパウロのことばは、今を生きる現代人の辛苦をそれだけで癒すというわけにはいかない。『人はパンのみにて生きるにあらず』だが、まず先にパンがなければ、“ただ生きる”ことも叶わないのだ。
欧米における人々のキリスト教離れや教会の衰微が言われて久しい。日本でも、身近にある教会は共鳴者の集まりによるクラブ・サークル的なものになってはいないか。
そこが単なる人類の遺産にならないように、キリスト教は「救いを求めて“いまを生きる人々”」の心の拠り所となってほしいと切に願う。


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Last updated  2021.07.30 22:07:23
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