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2011年02月16日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

日曜日の晩から
ずーっと頭から離れなかったことがあります。

日記の“ネタ”の様に扱うことにとても抵抗があり、

その事故を語るのではなくて
あくまでも息子の行動を書くことが目的であることを忘れないで
おしまいまで書いてみようと思いました。

--------------------------------------

小5自閉くんのクラスの友達が亡くなりました。

いろんなことがいろいろあって
水曜日にクラスでお葬式に行くことになりました。
今日でした。

正直、困りました。

自閉くんは、お葬式というものを知らないです。
1歳の時に義兄が亡くなりましたが、さすがに記憶にないでしょう。
法事ではイヤな経験をしています。

クラスの友達が亡くなったことも理解ができないと思います。

その前に

顔と名前が一致していないらしい…
名前自体、知らない…
いないことに気付いていない…

それでも最近、急に
“老い”や“死”に目が向いてきた
(そのまんま言うと好奇心むき出し)
感じで非常に表現が露骨です。

そんな感じで、
クラスで、初めての お葬式に行ってしまって大丈夫なんだろうかと。

場違い発言、大笑い、失礼発言、もう帰ろうよ、など、
いくらでも想像ができます。

おそらく先生たちも、
こういうお葬式自体、そうそう経験があるわけじゃないだろうし、
初めての自閉くんを連れていくのは不安だろうなあと。

とにかく遺族の方々に申し訳ない。

だからクラスで行く時に私も一緒に付き添った方がいいのかどうかと悩んでいて、

同じクラスの支援学級母に相談したり、母に相談したり、
参列する準備をしたり、頭の中でシミュレーションしたり。

私自身が経験がホントに少ないのでイメージすること自体が難しかったです。

最初は事故のことばかり考えて
次は自閉くんのこと、自分のことを、
とにかくずーっと考えていました。

--------------------------------------

学校側としては
“支援学級の子に恐怖感を植え付けてまで行かせるのはいかがなものか”
な考え方。

もう一人の支援学級母もそういう考えで
子どもは学校に置き、お母さんだけが参列することになりました。

でも私はそうではなくて。

自閉くんが失礼をしてしまったら私が謝る。
行ってみて耐えられない恐怖なら、そこで参列しないことに変更すればいい、
それでいいんじゃないか?と思いました。

何を見て何を感じるかなんて、わからないです。
自閉症ですから。

見えないものが見えるかもしれないし
案外、雰囲気に癒されるかもしれない。

こちらが恐怖感を植え付けることだけはやめようと思いました。

だから連絡ノートには
“よかれと思って、いろいろ教え込まないで欲しい”
とは書きました。

これまで“よかれ”が裏目に出ることばかりだからです。


“ものすごい怪我をして○○くんはもう動けなくなりました。
学校には来ません。もう会えません。
最後のお別れに5―2みんなで行きます。
大きな声、笑う、はダメです。お別れができなくなってしまいます”


これを淡々と伝える。

わかるかどうか。

ホントはもちろん、もっとソフトに伝えたいけど
伝わらなきゃ意味がない。

って
こう書いているだけで涙が出ちゃう。


ごめんね○○くん、
dokidokiくんに、わかってもらいたいのよ。
だから許してね。
○○くんは知ってるよね。
dokidokiくんって、わからんことだらけやろ?
せやからわからんねん。
だけど、おばちゃんは、わからせたいねん。
わかるかな…
わかる筈や。
上手に伝えたら。
おばちゃん頑張って説明してみる。
あかんかったらごめん。
こんなに大切なことやのに、
なんでわからんねやろなあ。

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私の考え方は間違ってるのか?

ようやく、自分の考えがグラグラしなくなったので
療育の先生に電話をして私の考え方を話しました。

始業前の突然の相談に先生もビックリでしたが、
これで自信がつきました。

あとは
上手に伝えることと、
本人の反応で、押すか引くかを判断する。

ドキドキします。
頭だけが疲れています。

こんな私を見てダンナ、
「不謹慎かもしれんけど、こういう場の練習のつもりで行かせるのもいいかも」

ちゃうねん!そんなんとちゃう!!

跳び蹴りしたかったけど、
エネルギーをそんなのに使うともったいないので無視。

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昨日
学校から帰ってきた自閉くんにすぐに今日のスケジュールを伝えました。

怪訝そうです。

学校の途中で抜けて、クラスで“おそうしき”とやらに行く。
黒っぽい服を着ていく。
黒っぽい服の人が沢山いる。

『お墓みたいな感じ?
神社みたいな感じ?
何時間目に行くのか?
給食には間に合って学校に帰ってくるのか?』

ちょっと支離滅裂ぎみでしたが、
そういう感じの質問でした。

時計のわからない自閉くんらしい質問。
もっともです。
一日のどこが、どう狂うのかが、まず気になるらしい。

そして『行くよ』と言ってくれました。
とりあえずホッとしました。

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お葬式。
晴れてよかったです。

様子は書かないです。
あれでよかったと思います。

自閉くんの中で

“大きく笑っている○○くんが飾ってある”

“おそうしきは、最後のお別れ”

“○○くんはもう学校に来ない”

“○○くんは死んだ”

“○○くんはあの箱の中に入っている”

“○○くんの入った箱が、あの車に乗った”

“みんながわんわん泣いている”

“悲しい感じがする”


…そんなことを時々、口にしていました。

それぞれは、なかなか繋がらないと思うけど
これがお葬式なんだと感じてくれたと思いたい。



喪主はお母さん。

声をあげて泣く大人たち。

お葬式が終わって学校に戻りながら
いつまでも泣いていた友達。

自分をこんなに思ってくれている人たちがいる。

人は絶対に生きなきゃいけないと思いました。







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最終更新日  2011年02月16日 17時22分14秒
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