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テーマ:障害児と生きる日常(4432)
カテゴリ:カテゴリ未分類
毎年、夏休みに一泊、実家にお泊まりの自閉くんと娘。 昨日がその日で、 もう、3~4回目なので楽勝です (^_^)v (って、実家側は楽勝じゃないだろうけど、チャレンジ精神に本当に感謝しています) いつも、私が友達と、ちょっとお泊まり、なんかのときに、 「じゃ、dちゃんたちも、“おばあちゃんちにお泊まり”」という感じにしていたのですが、 今年は日が合わなかった為に私にそういう予定がなく、それで日を決めるのを忘れていて、 娘がある時、「今年のおばあちゃんちのお泊まりの日を決めて~」と言ってきて、 日を決めようと思ったところ、もう、昨日しかなくて、 …今年は、そういう感じのお泊まりでした。 ということで、 遠慮なく、(もとい、遠慮がちに(笑))羽をのばしていた私でしたが、 夜の7時頃、電話がかかってきました。 ディスプレイを見ると実家です。 うわ~(>_<) 熱でも出したか~?! と、おそるおそる出てみると母で、 何やら、 “ 自閉くんが、見ていたDVDの世界に入ってしまって(?)、 晩ご飯を食べたら靴下と靴を履いて散歩に行くと言い出した ” みたいな、不気味な内容の電話で、 自閉くんのことだから、帰ると決めたら徒歩でも帰ってしまいそうな気がする… と。 車で20分だし、国道も渡るし暗いし、それは考えにくいけど、 とにかく 穏やかにお泊まりを継続できそうにない… と。 自閉くんがトイレに入った隙に、こっそりと電話をくれたみたいだったので、 後で、もっぺん 電話を本人からくれるように頼んで、一旦切りました。 (自閉くん、最近、電話で会話ができるようになってきたので、助かります(^_^;)) そして待っていると、かかってきました。半泣きです(^_^;) 『ママ… 』 「あらあら どしたん? なんで電話してきたん?」 『dokidoki、ママがいないと心配なんだ… ごめん… 』 「あらま、じゃあ、お泊まりは無理みたいってこと?」 『無理じゃないけど… 』 「じゃあ、どうしようか」 『…朝ご飯食べて、お昼ご飯食べたら、迎えに来て』 ↑ 予定通りです(^_^;) やっぱり自閉症だから、 いったん決まっているスケジュールを変えるのは、気持ち的に容易ではないんでしょう。 「お昼ご飯食べてからお迎えでいい? お泊まりできそう?」 『…できるよ。』 「泣かない?」 『泣かない。』 「じゃあ、お昼ご飯食べたら、dちゃんが “迎えに来て” って電話くれる?」 『…するよ』 「じゃあね、お泊まり頑張ってね」 『わかった。切るね。』 だいぶ、落ち着いたみたいでしたが、 こういうのを見慣れない両親は、どんな気持ちだろうなあ。 こっちは、半分以上、お泊まりをやめて迎えに行く気持ちだったので、 へえ。明日の昼までは頑張るんだな~と意外でしたが、 継続してくれるのはホッとしました。 ------------------------------------------------------ しばらくして、 さっきの、自閉くんとの電話の内容を母に伝えておこう、と思って、メールをしました。 「明日、お昼食べたら、dから電話するって言ってたよ。ごめんやけど、よろしく」 みたいな。 すると、母から返信が。 (母のメール文体は、不気味さを倍増する淡々とした文体なのでちょっと変えます^^;) ↓ >(dokidokiが) >ウチに来る時、車で降りた◎◎◎の所へ一人で行きたいといってリュックを持って出て行った。 >直ぐ後をついて行ったが足が早い。 >コンビニで花火を買うと言ったが お金を持っていないし 花火はなかった。 >おばぁちゃん、自転車で自分の家に帰る。とか言ったが >家に帰って 暑かったので風呂に入って出て来たら 気分転換出来ていた。 >今は普通にビデオを見てる。 >さっきの出来事はなんだった? >寝るのはおじいちゃんと二人でねると言ってるよ。 >では明日。 あの… 確かに自閉くんは知的障害ある自閉症ですが、こういう不気味な行動はとりません。 報告を聞いて、鳥肌が立ってしまったぐらいです。 普段暮らしている時は有り得ないことが、実家で起こった!? なんだろう。 なんだろう。 ホントに帰りたい筈なら、(困った状況なら) 「ママに電話して!」というのが普通の自閉くんです。 (中学校からもそういう電話が1学期、何度もありましたし^^;) だから不気味。 自閉くん、普段から、DVDを見るのが好きです。 それはほとんど、テレビの画面で見ていますし、邪魔(私や娘)が入るので、 なかなか、とことん集中して見るのは無理な環境です。 が、実家では、パソコンが一台自由に使えます(おじいちゃんの) 部屋も自由に使えます(おじいちゃんの) もともと、気に入ったシーン数秒を、繰り返し繰り返し、何十回でも見てしまう習性があるので、 もしかして、それを邪魔する人間がいないと、 (普段、ダンナは、自閉くんが数回繰り返しただけでキツく注意するのでケンカになります。 私は10~20回繰り返した後で、サラッと注意する様にしていて、すんなりやめます) 精神状態が、そういうおかしなことになっちゃうのかもしれない… 現実と映像の世界がオーロラみたいにカーテンになってゆらゆらしてて醒めない…みたいな。 って、これは私の想像です。 他に、昔、話題になった、ポケモンナンチャラショックっていう現象を疑ってみたり。 (これは痙攣とか、みたいなので、違いそうでした) …また、母から夜中に電話でもかかってくるんじゃないかと、 昨夜は、子機を近くに置いて寝ました。 っていうか、 なかなか寝られませんでした^^; ------------------------------------------------------- ((>_<)長くなってすみません) 今朝。 私がトイレにちょっと行った隙に電話がかかってきました。 まだ朝だったので、お昼ご飯じゃないのになあと、かけ直してみると、 自閉くん、 帰りの段取りを確認する電話だったらしく、 『行きと全く同じ所に車を停めて待ってて。 自分は妹と2人でそこへ行くから』 みたいな内容。 私は、昨夜の状況を母に聞きたかったので、家の前まで車で行って、 コーヒーでも飲みながら話を聞いてから帰ろうと思っていたので、 「ママ、おばあちゃんちでコーヒー飲んでお話ししたいんだけど。」 と聞いてみると、 自閉くん 『だめだめ。来た時と同じ様にしなくちゃあ。』 うーん。 こんなの珍しい。 なんか、かなりこだわりたい気持ちが強いなあ。 なにか段取りをマズったのを引きずっている?? …仕方ないので、電話で、状況を聞くことにしました。 先に書いた様に、私はDVDの見方について、疑問があったので、いろいろ聞いてみました。 が、どうも、 あんなに予想をたててみたものの、どうも違っている様でした。 (娘の証言もあった) そして、母曰く、 「車を降りて、歩いて来るまでの道(数分)に、こだわっている。来る途中に何かあったのでは?」 うーん。 私は2人の姿が見えなくなるまで見送っていたので、何もなかったのは断言できます。 …なんかもう、ほとんど、推理です。 彼は自閉症。 行動そのものと、こだわりたい原因(根っこ)が必ずしも一致しているとは限らない。 気持ちの不安を、 “その道を歩くこと”で、軽くできるんじゃないか?と思って歩いてみたのでは? …違うかな。 そこで、はたと気がついたこと。 最初に書いた、 【 私に泊まる予定がないにもかかわらず、自閉くんたちを実家に泊まらせた 】 …もしかして、これか!!? そういえば、実家に向けて出発する前、 自閉くん 『 ママは今日はどうしてホテルじゃないの?晩ご飯はお家で食べるの?どうして? 』 これかもしれない。 ---------------------------------------------------- そして、お昼を食べたと思われる時間になって、 今度はホントにお迎え要請の電話が来ました。 行った時と同じ様に、田んぼのわきに車を停めて待ちました。 現れた自閉くん。 私は、自閉くんが車に乗り込んで来たと同時に質問しました。 そして、 ああ、やっぱり…。 以下、帰ってから、両親に送ったメールです。 >お世話になりました。 >やっぱりdは、私がどこにも泊まらず家にいる事が違和感みたいだった(>_<) >“次はホテルに泊まって来て” と言われた。 >dは、行動に理由が要るので、 >“ママが、泊まりだから自分たちは、実家に行く” が、これまでの理解だったんだなと。 >娘は普通に、“夏のお泊まり体験” みたいなつもりでいる。 >あちゃー。これは気づかんかった。 >昨夜、リュックを背負ってまで出たのは、 >ママが家にいるんだから泊まるのはおかしい、 っていう、 >いつもと違う、っていう不安を紛らすために、じっとしていられなかったってことだったんか… >ありがとうございました<(_ _)> 本来なら楽しいお泊まりになる筈が、気の毒なことをしました。 自閉くんのことはすっかりわかっている筈だったけど、 やっぱり、着目するポイントが違う、っていう部分を見落としてしまいました。 また勉強になりました。 の前に、深く反省。 ごめんね。 ----------------------------------------------------- …私は、もつれた糸が、ようやくほどけた安堵感みたいな気持ちでいますが、 読まされた方はワケわからんだったと思います。 これまた、だらだら備忘録で、相当長かったでしょう。 ごめんなさい。ぺこり。 自閉くん、帰って、めちゃ元気いっぱいです(*^_^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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